- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098253326
作品紹介・あらすじ
自称知識人の無知・無教養を白日に晒す
”もっとも危険な論客”による11年ぶりの新作評論集。衆愚社会と化したこの国の、歪んだ言論状況を毒味たっぷりにあぶり出す。
たとえば、「支那」が禁止用語とされていることに、「差別語ではない」と反論。「日本人が『支那』と呼ぶのが差別なら、なぜ中国は欧米の『China』に抗議しないのか」と疑問を呈す。
〈イギリスでもポルトガルでもChinaは一貫して蔑視の文脈で使われ、支那侵略はほんの二十年前まで一世紀半も続いたのだ。支那はこうした蔑視に一度として抗議したことはない。その一方で、日本にのみ「支那」使用を禁ずる。理由は、欧米崇拝と日本を含むアジア蔑視だ。最も恥ずべき差別意識がここにある。 そして、日本人の卑屈さ。世界中で差別者が被差別者に謝罪した例は、残念ながら多くない。しかし、差別されている方が差別している方に謝罪している例は、日本以外に一つもない。「差別されてごめんなさい」という異常な言語空間が形成されている。〉
自称知識人の無知・無教養が、いま白日に晒される。
【編集担当からのおすすめ情報】
週刊ポストの連載コラムに大幅加筆修正した、待望の新作評論集です。新聞記事やベストセラー、時事評論などに隠された、自称知識人たちの無知・無教養ぶりを徹底的にあぶり出します。その切れ味はますます鋭く、新聞や雑誌に登場する「毒舌評論家」たちがいかに手ぬるいかがよく分かると思います。
感想・レビュー・書評
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20190202 世の中が不可解になった時、つい手を出してしまう作者の本。参考にとどめるくらいで良いと思うが自分の判断に自信がないとき基準にしたい。
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辛口で攻める内容の本。書いてあることは面白いと思う。
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未所有
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『健全なる精神』11年ぶりの時評集。『週刊ポスト』に隔週連載中のコラム50回分が中心となっている。
相変わらず右も左もメッタ斬りで面白いのだが、呉智英の本をずっと読んできた者としては既視感のあるコラムが多い。
「教育=必要悪」論とか。朝日新聞を揶揄する得意のコラムもあるが、朝日ブランドが失墜したいまとなっては新鮮味に乏しい。
それでも、価格分は十分楽しめるし、勉強にもなる時評集。2016年から今年前半までの時評を収録。 -
博覧強記の著者の前では、自分の知らないことだらけ、馬鹿を曝け出すしかほかないが、どうせ斬られるなら著者に容赦なく思い切り斬られたい。まずは自分が阿呆なのを自覚する事。そしてまた読み始める事。「別にええわ」と開き直る態度には「知らないことは危険である。知らないことを誇ることはもっと危険である。」という著者の言葉を。次は「バカにつける薬」買いに行こう。