菊池省三流 奇跡の学級づくり: 崩壊学級を「言葉の力」で立て直す (教育単行本)
- 小学館 (2014年10月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098401550
作品紹介・あらすじ
学級崩壊はこうして立て直す!魂の実践記録
2012年7月、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演後、その教育実践が全国的な評価を得ている、北九州の凄腕小学校教師・菊池省三氏。
家庭環境等にさまざまな困難を抱え、他人を信用しきれないでいる子どもたちに、「コミュニケーションしようとする意欲と能力」そして、「人を愛し、愛される技術」を教え続ける「魂の実践家」です。
学級全員が毎日友達の良いところを見つけ、ほめ続ける、「ほめ言葉のシャワー」という実践が有名ですが、菊池学級の子どもたちが成長できる秘密は、当然ながらそんなに単純ではありません。
本書は、 子どもたちの実態の細やかな見取り、教室内における様々な「仕掛け」、子どもの言動を「価値づけてほめる」絶妙のタイミングと技術など、菊池実践のエッセンスがぎっしりと詰まった、必読の一冊です。
その教育観と指導技術は、企業の新入社員研修などにも応用可能です。
【編集担当からのおすすめ情報】
「コミュニケーション力」や「チーム力」をどう育てるか。学校や保育の現場はもちろん、企業の新入社員研修等でも、今、もっとも切実に必要とされている指導内容・指導技術でいっぱいの本です。
感想・レビュー・書評
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現役の小学校教諭で、学級崩壊したいくつものクラスを立て直した実績で注目され、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演、学級運営に関する著書も多く上梓しているという著者。
本書は、いくつかの教育関連の専門誌に掲載された記事を加筆修正してまとめたものということだ。複数箇所で同じ記述があるのはこのためか。
とある学級での実践事例を取り上げ、著者の学級づくりのための具体的取り組みと、そのポイントをまとめたもので、実際に教育現場にいる教師たちには非常に参考になりそうだ。
事例は小学校であるが、たとえそれが中学生相手であれ高校生相手であれ、具体的手法は変わっても、人を育てる・学び合うという基本理念は同じはず。いろいろな場面で応用できそう。
言葉の力で人間関係をつくることが土台となって、伸びていく子供たちの姿がまぶしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ほめ言葉のシャワー」の菊池先生の、自伝?的な…。
セミナーで紹介されていた学級の子どもたちの様子をうつしたビデオに、ちょっと抵抗感もあって、「ほめ言葉のシャワー」の実践はあまり好きじゃなかったけど、なぜあの実践なのか、あの姿なのかがこの本を読んでわかった。
だからといって、「ほめ言葉のシャワー」はやらないと思うけど。
でも、荒れた学校において気をつけることなどなどは、よくわかった。
札幌市の図書館で借りた本。 -
言葉の力ってすごい。やっぱり今の子供達に大切なのはコミュニケーション能力かな。でも、ほめ言葉のシャワーはちょっと導入するのは考えてしまうな〜。
もちろん著者はそれ以外にも細やかな配慮や指導をなされやるんやろうけど。 -
消化より防火。叱られる作法。1年後を見据えた自分の変容を恐れないクラスづくりと変容の見える化。素晴らしい。