よふかしのうた (4) (少年サンデーコミックス)

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  • 小学館サービス
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098501632

作品紹介・あらすじ

夜のメイド喫茶で何かが起こる!?

ナズナとコウの夜ふかしに現れた、新たな吸血鬼たち。

その一人、小繁縷ミドリに誘われて、ふたりが訪れたのは……
まさかのメイド喫茶!?

「お帰りなさいませ! ご主人さま!!」

コウには全てが初体験…
そんな甘ったるい夜の空間で事件発生!!

夜はまだまだ未知だらけ。
さあ今夜の行方は!?

大反響!真夜中のボーイ・ミーツ・メイド!?

萌え萌えギュ~~~ンな第4巻!!
甘い夜へおいでよ!

感想・レビュー・書評

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  • ナズナさんの出番が少ないかな。
    夜守の学園生活がちょっと知れた4巻でした。

  • 初版 帯

  • これまで同様に現代人の心が抱えるものを描いたエピソードと、本作の核心に触れる兆候のあるエピソード?を収録した巻。
    現代的な感覚に寄り添った作品なので、なるべく発刊からすぐ読むべきなのかなと感じた巻でもありました。

    ◆自撮りと承認欲求
    メイド喫茶回。
    承認欲求を自撮りという手段を通じて解消する、という感覚は、今風というか、時代性のある話だなと感じました。
    (2023年現在からして少し古くなりつつあるのかなとも感じました。発刊から時間が経過すればするほど、手段に対しての感覚はずれていくのかな)
    このエピソードの、「もしかして自分はおかしいのかな」という疑問に対して、「そのままでいいんじゃない?」という受容は、本作で最初からずっととられている姿勢ですよね。
    個人の在り方が多様化しているので、年齢性別などを分けながら色々なパターンを描いてくれているのかなという印象です。

    ◆学校の友人との繋がり
    マヒルとアキラとコウが遊ぶ中で、マヒルの台詞で印象的なものがありました。
    「たまたま俺達はこうして連絡取ったりできてるけど。
    タイミングが違えばずっと会わないままだったかもしれないじゃん。
    それってもったいないよな。」
    この台詞は、特に学校を卒業した後刺さるものだなぁと感じました。
    学校でよくつるんでいた友人とも、なんとなくタイミングが合わなくて、あるいは連絡先を消失して、疎遠になっていく。
    こういったこと、学校に通っている間は全く気付かなかったけど、彼らはひょんなことからそれを知る立場にいる。
    大事にして欲しいなと思います、色々それどころじゃなくなっているのだろうけど。

    ◆物語の核心へ?
    コウが学校へ通わなくなるきっかけのエピソードや、教師とのやりとりなど、これから描かれるもののための前準備なのかな? と感じるエピソードがちらほらと描かれましたね。
    走り始めた物語に対して、どうしてそうなったのか、そうなるまでの状況はどうだったのかが描かれることは、非常に納得感があります。
    そして、整理が終わったならば、その走り始めた物語がどこへ辿り着こうとしているのか、その結果どんな影響があるのかを、改めて明らかにすることもまた、そうです。
    本作では、コウが吸血鬼になることで学校での生活からよふかしする世界へ移ろうとします。
    その中で、「じゃあ吸血鬼になるってどういうことなの?」という掘り下げをすると同時に、おそらく学校での普通の生活に戻そうとする重力が働く流れになるのかなと思っています。
    本作では吸血鬼という特殊な存在が出てきますが、これって僕らの世界でも起きていることで、すなわち、それまでの生活を捨てて新しい生き方(本作ではさらに強調されて、一般的には選ばれない生き方)を選択するってどういうことなの? という話なのかなと思っています。
    「自分のやろうとしていることをちゃんと理解してから選べよ?」という話になるのが普通な気がしますが、まぁそれだと物語的に普通過ぎるので、本作がどういう描き方をするのか、次巻が非常に楽しみです。

  • 4巻は30〜39話を収録。
    前半はいつも通りコメディ多めで進んでいたが、後半からシリアスな展開が始まった。
    この漫画で「吸血鬼になるとはどういうことか」を真剣に考えていくことになるのは少し予想外だった。そこらへんはなあなあになるのかと。
    吸血鬼の良い面ばかりをこれまではたくさん見てきたから、これからは悪い面をたくさん見させられることになるのかな。
    シリアスな展開は嫌いな人もいるだろうけど、個人的には楽しみ。

  • 不眠症&不登校になった中学生男子が夜散歩で出会った純情女吸血鬼との交流記第4巻。メイド喫茶に行くの巻。事件も解決したり、タイムリミットがあるという新たな事実も出てきたり。

  • 新しい世界観。
    引き込まれる。
    日常の中の非日常。
    色々と考えさせられました。
    ナズナちゃん好き。

  • 格好つけてるあっくん、カッコイイと同時に笑えて好き。
    みどりちゃんって、したたかで、気が強いけど優しくて、明るい女の子のかわいさがつまってる。担任の先生、探偵登場。
    コウとアキラとマヒル、幼なじみで夜の学校探検…なんとなく、友情を確認というか、思い出を焼き付けている感じがして切ない。吸血鬼の暗部がさらに現れてきて、気になる!コウは、いつも周りより一段、熱量が低いなあ。

  •  少しずつ物語が始動し始めた印象の強い4巻である。
     前巻における吸血鬼陣の登場に加えて、今回は巻末に探偵の鶯餡子が登場。吸血鬼という存在自体に次第に物語がクローズアップされている印象だ。

     ただ、この巻は全体的にやや雑多な内容になっている。
     後半もキーパーソンとなるメンヘラさんの登場から始まる第30夜「あっくんと呼んでくれ」はこの作品らしい内容であり、第31夜「都合よくモテない知り合い」からは吸血鬼女子陣の一人・小繁縷ミドリが働くメイド喫茶が舞台となって軽い推理物が展開されている。
     第34夜「最低だろうか」からアキラ視点によるコウの不登校の経緯が紹介され、第35夜「この先生が苦手だった」では担任の先生とコウが深夜に出くわす物語が描かれている。
     その上での鶯餡子の登場から始まる4話が挟まり、閑話として巻末に掌編が一話。
     改めて整理してみて、本当に多くの物語が一巻に詰まっているのだなと感心させられたくらい、内容が多岐にわたる濃い一巻である。

     それだけに、評価は分かれるかもしれないが、個人的には好感を持って楽しませていただいた。
     今回も星五つで評価したい。

     正直に述べておくと、探偵の鶯のデザインが好みなので、その辺も評価に加味されていたりはする。
     コトヤマさんの描く女の子は本当にフェティッシュで、どの子も素敵だなとつくづく思う。

  •  相変わらずキャラクターはフェチいし、良いなぁと思う展開や雰囲気も少なくない。
     ある程度キャラクターが出揃って来たということもあってか、ゲストキャラを迎えての短〜中編の連続という趣が強い。
     それでも各話で少しずつキャラクターの掘り下げがあり、そして今まで描かれて来れなかった、吸血鬼たちの行いの負の面に言及される。バラエティに富みつつも、その一連の話を描くことだけに終始せず、最後に次のジャンプへとためを作ったいい構成だったと思う。

  • いきなりのメイドカフェ&推理エピソードからの新展開。吸血鬼の仲間がいるのなら、敵対するポジションの存在もやはりいる。そもそも吸血鬼自体がまだ全貌のわからない存在。夜が、その優しいばかりではない側面を見せ始めるのか…。新展開にも惹かれるけれど、苦手だった担任の夜の顔を描いたエピソードが好き。

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