- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098601776
作品紹介・あらすじ
ご婚約は白紙!? 暗躍する元老との対峙!
時は大正。
晴れて皇太子となった裕仁(ひろひと)青年のお妃候補、内定--!
不況の世に明るいニュースが流れる中、
真っ向から異を唱えたのは
"明治の亡霊"こと元老・山縣有朋であった。
自らの希望を通さんと、不遜とも思える態度で
婚約破棄を迫る老政治家に対し、
皇室は、そして裕仁青年は…?
大正の世を揺るがした”宮中某重大事件”を
大胆な解釈で描く最新刊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
既刊は早くも25万部を突破した話題作、待望の最新刊!
3集では、明治維新の英雄の一人である山縣有朋が
圧倒的な存在感を放ちます。
皇室は絶対であったこの時代にあって、
老いてしまった「かつての英雄」を
ご婚約破棄へと駆り立てたものとは何なのか…!?
そこには、現代にも通ずる「絶対に面白い」人間ドラマが! 必読!
感想・レビュー・書評
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能條純一『昭和天皇物語 3』小学館。
昭和天皇の人と成りを描いたノンフィクション劇画。天皇を美化した啓蒙作品ではなく、笑いあり、涙ありとNHKの朝ドラのような作品である。
天皇家を政治の道具にしようと企む山縣有朋ら元老たち。果たして裕仁皇太子はお妃候補・久邇宮良子と無事御成婚と相成るのか……
この時代の総理大臣は平民宰相と呼ばれた原敬であったか。黒キツネ山縣有朋の陰謀は原敬により打ち砕かれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プロパガンダとかいってたらもったいない。知識もつくし、なによりこのマンガ、とても面白いんだ。
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本書前半では、元老山縣有朋が裕仁皇太子と久邇宮良子女王とのご成婚を阻止しようとしたいわゆる「宮中某重大事件」の顚末を描く。同事件は皇太子主導で収束し、これを見た時の総理原敬は皇太子に君主としての見聞を広めるため欧州外遊を勧める。後半ではいよいよ裕仁皇太子が外遊に出発するが、一方で原敬には暗殺者の影が忍び寄っていた…。本書のカバーには山縣有朋について「私心か、愛国心か」とあるが、もし私心ならばご成婚をめぐって対立した原に期待を寄せることにはならなかっただろう。山縣なりに藩閥政治から政党政治への趨勢を理解し、将来の皇室の存続基盤について熟慮していた証左か。次巻では、第一次世界大戦の惨禍に心を痛めた欧州外遊の様子が描かれるはずである。
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昭和天皇の生涯を描いた漫画の第3巻。お妃選びが難航する中で、初の外遊に出かけることに。昭和天皇が皇太子時代に沖縄に立ち寄っていたとは知らなかった。長州閥のドン・山県有朋の悪人ぶりが凄いのだが、(原作者の1人である)半藤一利が山県嫌いなんですかね?
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大手出版社にはこういうのを幅広く手掛けて残して欲しい
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7年の学業を終え、裕仁は洋行へと赴く。一方、摂政に就くことに関しての動きも明らかになってくる。
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裕仁殿下の率直な物言いが素晴らしい。明晰さが滲み出る感じ。大正天皇と皇后陛下が裕仁殿下の将来設計に苦心惨憺されている様子や、それを取り巻く権力争いも読み応えがあるなあ。
山縣有朋に裕仁殿下が告げた一言は凄みがあったね〜 -
宮中某重大事件から皇太子裕仁親王の外遊の巻。皇室ものだからあんまりキラキラ絵とか雑な絵、萌えみたいな絵は嫌、こちらの作者さんは品格のあるしっかりした作画だけどちょっと注文つけるとしたらやや人物たちの動きがぎこちない気がします…。
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天皇の立場や政治との関係が少しずつわかってきておもしろい。裕仁皇太子はまだ未成年だけど。