BLUE GIANT SUPREME (10) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
制作 : NUMBER8 
  • 小学館サービス
4.23
  • (40)
  • (35)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 609
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098605835

作品紹介・あらすじ

ロックのビッグフェスに大のジャズが挑む!

英国最大級のロックフェスに、
異例の出演を果たすことになった
「Dai Miyamoto NUMBER FIVE」。
ロックファンの数万の群衆、
ロック界のメジャーアーティスト達、
すべてがアウェイの状況下で
大の緊張も高まっていく…
通じるのか? 伝わるのか!?
そして終演後、大に思わぬオファー!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回も面白かった!!

    まずこのシチュエーションの設定のワクワク感が半端ない。

    大たちのバンド、名前改め「Dai Miyamoto NUMBER FIVE」と、大のライバルであるアニー(アーネスト)のバンドが、ジャズを率いて、イギリス最大級のロックフェスのステージに立つのである。

    「ブリティッシュ ロック」と言われるように、イギリスはロックの聖地だ。ビートルズもストーンズも、かつての三大ギタリストを生んだヤードバーズもみんなブリティッシュなのである。

    今回のロックフェスの原点を彷彿させる、あのモンスターズ・オブ・ロック発祥の地もイギリスである。

    ロックフェスは、ロッカーにとってはフェス(=祭り)である。全身でパワーを感じ、自らを全体に一体化させる祭りである。

    ロッカーには、いくら技術があっても、パワーがなければ音楽じゃないといった、独特のポリシーがある。ちょっと聴いてみて、そのポリシーに合致しなければ、もうあとは見向きもしないという偏見にも近い残酷性も持ち合わせている。

    従って、最初から完全にアウェイなのである。
    たった2つのバンドじゃ、埋もれてしまう。殴り込みと意気込んでも黙殺されるのがヤマである。

    そんなシチュエーションだからワクワク感が半端でないのだ。プレイ前に大の手が震えるように、こちらのワクワク感も高まっていくのである。

    大には、とてつもないパワーがあってよかった。大の魂をゆさぶるようなパワーは、ロッカーたちの心に響く。最初にアニーじゃこうはいかなかっただろう。

    大とアニーのライバル対決という設定もあっただろうが、このシチュエーションじゃ、技よりパワーのアドバンテージが断然大きい。

    だけどもロッカーは細部への拘りが強いというのもある。逆に、いくらパワーがあってもヘタだと許せないものがある。

    大にビッグなオファーが来たのは、ただのパワープレイだけによるものではない。テクの上でも認められた結果だろう。

  •  世界のはての国の田舎者の青年が、テナー・サックス一つ持ってヨーロッパにやってきて、ジャズ!
     なぜ、そのシチュエーションを石塚真一が選んだのか、そこはよくわからないが、宮本大をアメリカではなくてヨーロッパに来させたことで、このマンガのよさが生まれているように思う。たとえばベーシストのハンナの葛藤や、ライバルのテナー奏者とのやり取りのリアリティーは、アメリカではありえなかったのではあるまいか。
     読者であるボクはそこを楽しんでいる。次号が楽しみだ。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202003200000/
     

  • 感想
    急に超特急のように走り出したダイミヤモト・ナンバーファイブだったが、なんとなく終わりが見えかけている?

    あらすじ
    ロックフェスでの逆境を見事に跳ね返し、ナンバーファイブは大盛況に幕を閉じる。有名なロックバンドからもコラボレーションを頼まれる。

    そして、久しぶりのオフに入り、ラファエルとハンナの様子が描かれる。

  • 英国最大級のロックフェスに、異例の出演を果たすことになった「Dai Miyamoto NUMBER FIVE」。ロックファンの数万の群衆、ロック界のメジャーアーティスト達、すべてがアウェイの状況下で、大の緊張も高まっていく…通じるのか?伝わるのか!?そして終演後、大に思わぬオファー!?(Amazon紹介より)

  • SopotifyでBlUE GIANT SUPREMEのプレイリストを聴きながら読んだ。
    大の震えが止まってから、オリバーが話しかけてくるまでの流れがほんとにいいな。見開きもめっちゃいいけどね。吹き出しを一切なくしてる効果としては、キャラクタが喋らないってことだと思うんだけど、なんというか漫画の表現技法って奥が深いな。

  • 泣かされたよ。なんか、正直音楽を奏でるシーンは、ちょっとわからないんだけど、そういう生き様ってことなんだよな。なんだか、10巻で終わるのかなと思ってたんだけど、次回が最後なのか? その後、別のサブタイトルに変わって続くのかな? まだ終わらないような、終われないような、もうないような。音楽の旅に、ゴールはないと信じたいな。

  • アーニーが事故るんじゃないかとヒヤヒヤした…

    サイモン、またどこかで登場するかな。

    BGM
     東京銘曲堂:ファースト・ライヴ

  • 皆がそれぞれ別の道へ動き始めている。寂しいがどうなるのか気になる。
    頑張れナンバーファイブ

  • 英国最大級のロックフェスに
    Nunber Fiveともう一組のジャズバンドの参加。
    完全アウェイの中、ジャズバンド達の奮闘。

    大が一人のファンに日本語で話しかけられるシーンが
    良かったな…。

    束の間の休み中に
    ラファやハンナが自分との見つめ直し、
    成長を感じたのが微笑ましい。
    いよいよ、バンド解散かな?

  • サイモン…こういうファンがいるって、バンドにはとても支えになるよね、と思う。他方を貶めたりするのではなく、それぞれがベストを尽くせば、という考え方はとてもフラット。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

アメリカの南イリノイ大学、同国サンノゼ州立大学在学中にロッククライミングの虜になり、日本に帰国後、その経験を元に『岳 みんなの山』を描き始める。2001年、『This First Step』で、第49回小学館新人コミック大賞一般部門に入選。『岳 みんなの山』で、2008年3月に第1回マンガ大賞を、2009年1月に第54回(平成20年度)小学館漫画賞一般向け部門、2012年12月に第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞

石塚真一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×