なおりはしないが、ましになる (1) (ビッグコミックススペシャル)
- 小学館 (2021年3月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098608645
作品紹介・あらすじ
発達障害について、笑いながら一緒に学ぼう
あなたのその“つらい”気持ちも、
読めばきっと“ましに”なる。
長年カレー沢氏を苦しめていたある悩み…
それは「発達障害」についての悩みだった。
発達障害への気づき、検査、通院、投薬など、
ありとあらゆる出来事を、
(おそらく)業界一片付けが苦手な漫画家・カレー沢が華麗に描き上げる!
一つのことしかできない、相手の顔を覚えられない、空気が読めないなど、
様々な「発達障害」にまつわるエピソードを、
カレー沢節のシュールな笑いで包んでお届けいたします。
【編集担当からのおすすめ情報】
人に迷惑をかけず働けるようになりたい!というカレー沢氏の願いを叶えるため始まった愉快でポップなセミ・フィクションが、ついに単行本化!
単行本には、本作の医療監修もされている
東京リワーク研究所の五十嵐良雄氏の
「発達障害」についてのより詳しいコラムも20p以上掲載!
さらにあの名作『ギスギスへんしゅうコロス』も掲載ッ!
これは買わない手はないですよ!
感想・レビュー・書評
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なおりはしないがましになる | メディカルケア 虎ノ門/大手町
https://www.medcare-tora.com/naomashi/index.html
なおりはしないが、ましになる 1 | 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09860864詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「発達障害をポップに笑おう」
こんなものを描ける人とは出会わなかった。
仮にそうしたくたって、微妙な深刻さがどうしたって出る。借金しちゃった、とかクビになった、休んだ、周りから距離置かれてます、的な発言をしようものなら、それ自体もう引かれる。
この本は、通院先で一緒になった対面恐怖症の男性が勧めてくれた。その人はKindle7000冊の読書家で、僕は半信半疑というより9信1疑くらいで手に取った。
かくして、神妙な話はもう全部カレー沢先生におまかせとあいなった。鋭い切れ味の自虐ネタで、みんなのため最前線で体を張ってくれてる。自己犠牲心のカタマリ、僕らのメシア。だって、読んでいると溜飲が涙のごとく流れて落ちる。
1ページでオチが作れて、なおかつきちんとメッセージが込められているところが凄い。真顔になりすぎない、さっぱり感はここに潜むのかもしれない。きみのレビューもさっぱりしなさい、と誰かがつっこんでくれないかな。
まじめな話(さっぱりする気なし)発達障害の大変さは究極のところ本人にしか分からない。だとしても、一体全体どこをどう通って、で、どうしてその困った発言が出てくるんですか?という電気回路ははっきり説明されている。つまるところ、めんどくさい。とか興味ない。それに尽きる。最低限そこには悪意がない。(もちろんそれで傷つけてしまう人もいるけれど)
この作品では、当事者と夫と編集者のかけあいの中で、双方向の「???」が明るみになっていく。たとえ理解が至らなくても、とりあえずお互い納得できればそれでいい、というスタンス。変に治そうとか、分類しようとかしない。うまく言えないが「関係」がましになる、ということじゃないかなと思う。
LOVEバフソ-
コメント失礼します。
はるパパさんのレビューたくさん読ませてもらったのですが、ぜひ、そのままサッパリしないでいて欲しいです笑
本を読んでる...コメント失礼します。
はるパパさんのレビューたくさん読ませてもらったのですが、ぜひ、そのままサッパリしないでいて欲しいです笑
本を読んでるかのように楽しくレビュー読ませていただいてます^ ^ 感性、言葉のチョイス、私にはどハマりです!今後もサッパリしない(ポジティブな意味で)レビューを楽しみにしています。2023/12/02 -
Mayさんコメント頂きありがとうございます。素敵なお名前ですね。
そんなに褒めてもらって、もしかして運営の人じゃないかしらと疑ってしまいまし...Mayさんコメント頂きありがとうございます。素敵なお名前ですね。
そんなに褒めてもらって、もしかして運営の人じゃないかしらと疑ってしまいました。すみません。人に読まれるかも、なんて思うとついついアレもコレもと書きたくなってしまいませんか。(ふるな) 深呼吸して肩の力を抜くようにして、でアクが強い感じになってしまっています。なので決めました。今後もサッパリしません!2023/12/02
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「これがカレー沢さんの漫画か」っと思った。
面白いけど、文章の方がもっと面白いかも。
『ブスの本懐』しか読んだことないのですけどね。 -
漫画家・エッセイストである作者が発達障害の傾向(発達障害グレーゾーン)の結果が出てから、自らの生活を良くしようと試行錯誤し、七転八倒をしていく姿を描いた漫画。
いわゆる「大人の発達障害」をテーマにしたエッセイ漫画。
生きづらさや生活のしんどさ、例えばADHDの服薬をしてみての前後の生活の変化など、ハードだと思われるところも、作者のユーモアと自虐的な視点で描いてくれるため、深刻にならずに楽しみながら、かつうんうんと頷きながら読み進めた。
自分の生活が破綻しているのは自分の努力不足や怠けのせいであるからと責めてしまいがちというのは非常によく分かる。
グループミーティングで「人間関係の構築に難がある」と言っても一人ひとりの事情は違い。しかし、みな生きづらさを感じているところは共通していて、仲間意識をもてるというのは励まされる。
しかし、ミーティング終了後に、つるまずに一斉に帰るというとこは笑ってしまった。
生活をより良くしようとしているものの「劇的」な変化はなく小さな進歩がある程度なのは、現実的だが他の人もそうなのだなと勇気をもらう。
もしかして自分は……?と思う人や、診察結果が出てこれからどうしようと思っている人にも読んでほしい一冊。
2巻もぜひ購入したい。 -
なかなか理解できない人々。
でも世の中で一緒に生きていくためには理解はできずとも共感する努力は必要かもしれないなあ。 -
流石、カレー沢さん。
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当事者や家族の苦労話をエピソードに、専門家が「周囲の人が優しく理解してあげましょう」と言う展開…ではない発達障害エッセイは新鮮に感じた。
「事例や傾向を知っていれば当事者だけでなく世の中の気の持ち様、謂わば想定が変わるだろうな」
とは思いつつ、わざわざ「発達障害の本」を読むには至らなかった自分には、こういうライトエッセイの一つとして発達障害というテーマがあるのは良かった。 -
全部ではないけど、部分的にあるあるがちらちらしています。誰もが多かれ少なかれなのかな。
掃除が割と好きな夫、素敵ですな。それとも環境によりそうなったのでしょうか。 -
ざっくり読み
これからじっくり読み直す
旦那さんいい人なところとやばいなって思うところがあるw -
作中の障害とは別の病で生活に支障をきたしている身としてはKUFUの姿がとても励みになった。続きも楽しみ!