- Amazon.co.jp ・マンガ (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098712083
作品紹介・あらすじ
春の夢、ユニコーンに続く新シリーズ第3弾
『ポーの一族 春の夢』『ポーの一族 ユニコーン』に続く第3弾。19世紀末、旅の途中のエドガーとアラン。体調を崩したアランのためにアーサー・クエントン卿の館に滞在することになり、エドガーは…?
【編集担当からのおすすめ情報】
旧作では描かれなかったあらたなエピソードと一族の秘密にふれる衝撃の新シリーズ、開幕。眠るアランを守るエドガー・・・血と薔薇の香りが画面から香り立つような渾身の新作です。どうぞお見逃しなく!
感想・レビュー・書評
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私は「ユニコーン(1)」で、「この『ポーの一族』が終わるだろう」と確信的に予測したのであるが、萩尾望都は想定外の行動をとった。現代から一挙1888年に時を戻して、前シリーズはうっちゃって他シリーズを立ち上げたのである。
エドガーとアランは、やはり「ポーの一族」では一体のものなのだ。そう簡単に秘密を暴いて異次元に飛ばすことはできなかったんだろう。
この時は、エドガーは未だポーの村から離れてあまり時代(とき)が経っていない。人間世界での生活に慣れていなくて、失敗も焦りもしている。メリッサの幽霊?が囁いた「ひとつだけお願い」の意味はなんだったのか?アーサー卿は何故、誰によってポーの一族の仲間になるのか?語られていない時代を埋めるという理由以外に、この時になって新しい物語を作り始めたのは何故か?さまざまな「謎」を残して、あと一年と少しまた待たなくてはならない。まぁ続編を30数年間待った身としては、そんなことは屁でもない。 -
1888年、イギリス・レスター郊外での話。体調を崩したアランのために、身を寄せた、アーサーの館。エドガーは、アランを「眠り病」と偽り、アーサーに、保護をもとめるために、川の中に入る。
、、、エドガー、苦労、しているなぁ、でもアーサーを、小悪魔ぶりで、翻弄したりもしています ♡
アーサーの館に、アランを隠してもらえる事になったエドガー。
ありがとうアーサー
きみたちには 驚くよ…
ほんとに エルフの 一族なのかも しれないな…
そうですね
人間にまぎれて暮らしているんです
人間にまぎれて…?
人間のフリをしてか…?
何をいうんです アーサー
大人は
エルフなんて おとぎ話を
信じては いけませんよ
、、、このときのエドガーの、小悪魔的ないたずらっぽい笑みが、素敵です ♡
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現代に近い時代の話が続いていたが、この物語は十九世紀後半が舞台。「ランプトンは語る」につながる話となる。
どういう話か忘れていたので、巻頭にある関連作品を読み返してみる。そこで気なったのが、「絵柄が違う」ということ。これは致し方ないことだと分かってはいるのだが。エドガーとか登場人物の「描写」というかキャラクター付けは変わっていないので、そこは納得するしかない。 -
新シリーズ3巻目は「ランプトンは語る」の前日譚。そうだ、アーサー・クエントン卿って謎めいた人物で、彼についてよく知らなかったなと今更ながら気付く。
アーサーに関わる、新たな登場人物がたくさん出てくるため頭の整理が必要となるが、新たな謎も多数提示され、今後どう展開するのか楽しみでしょうがない!前作「ユニコーン」でばらまかれた伏線の回収もまだなのに…焦らされるわ!
今回も息を飲むほど美しいエドガー。飄々とした振る舞いの影に垣間見える狡さ、残酷さ。自分の望むように時を重ねていけないジレンマを感じ、時にエゴ丸出しの行動に出たりもするが…足掻くエドガーの姿が哀しい。その、揺れ動く感情の描写が素晴らしい!新シリーズ3作目となり、新しさと懐かしさが入り交じったエドガーの一挙手一投足に魅了されっぱなしである。
番外編の「月曜日はキライ」も味わい深い。短い作品なのに、何度も読み返してしまった。 -
絵の謎に迫るシリーズ!!
またポーの一族を最初から読まないといけない幸せをつくってくれました!
時を超えて新たに読めそして新たな解明されていく!
ぜひ〜 -
前巻「ユニコーン」で現代に現れたエドガー。てっきりその続きだと思って、アランは?アランはどうなるの?と息せき切って手に取ったら、あら、またもや時代をさかのぼって、あのランプトンにまつわるお話だった。アーサー卿の過去に焦点が当たる語りに、もちろんひきこまれて読んだのだけど、これ少なくとも(2)があるわけですね。むむぅ、アランの運命はどうなるのか、気になって仕方がない。萩尾先生、早く読ませてください~。
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『ユニコーン』では現代に舞台を移したポーの一族続編、今作はなんとまた過去に遡ってのエピソード。
1888年、アーサー・クエントン卿と、エドガー&アランの出会いの物語。そう、「ランプトンは語る」のランプトンが描かれたときの話!
思わず古いコミックス引っ張り出してランプトン~を再読したけど、あれは最終章エディスにむけての「まとめ」的な内容が中心で、今までエドガーとアランに出逢った人々が一同に会し、エドガーの実在を確認しあう会合の場で、アーサーの描いたランプトンの絵について語られるだけだった。つまりアーサーが何者で、エドガーたちとどんな関わりがあったのかは、過去作では語られていないままになっていたんですね。
きっと当時からこの物語の構想、エピソード自体はモー様の脳内に設定としてありつつも、描かれないままになっていたのでしょう。エディスの時点で、アーサーはおそらくパンパネラとなって生き続けていたはずなので、ランプトンが描かれたあと、一体彼になにがあったのか、続巻楽しみです。 -
ポーの一族の続きが、1次創作されているという令和の奇跡の時点で星100位あるのですが、今回も濃密な物語の構成で、ランプトンは語る、の絵がどう描かれたのか…が描かれています。ランプトンとドミニクの幼いころの友情、庭の思い出、果たせない約束、そして僅かに染みてくる現実の辛辣さ。漫画3冊分位の濃度がある気がする。
確かに、終わる時には見えてくるコトがあるでしょうねぇ、、、
「描かない」の情報源は思い出せないので探してみます。。。
確かに、終わる時には見えてくるコトがあるでしょうねぇ、、、
「描かない」の情報源は思い出せないので探してみます。。。
本来は、作品だけで評価すべきだから。
本来は、作品だけで評価すべきだから。
にゃー
にゃー