- Amazon.co.jp ・マンガ (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098714995
作品紹介・あらすじ
秘密の花園の章、完結。新たな旅の始まり。
エドガーは目覚めたアランを連れてアーサーの館を離れ、アーサーはますます病重く死を迎えようとしていた。そんなおり父と再婚相手との娘・セスが現れアーサーの看病をすることに・・・?
アーサーの過去、パトリシアとの秘めた初恋の行方、そして目覚めたアラン。全てが絡み合い運命が1つの結末をつむぐ。
「秘密の花園」の章、完結巻。
【編集担当からのおすすめ情報】
「はるかな時間の旅人」であるポーの一族たちの物語の最新章「秘密の花園」がついに完結です。いつまでも私たちを魅了してやまないこの物語をご堪能ください。
感想・レビュー・書評
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とにかくエドガーが好き。
ポーの一族の物語が続くかぎり、読み続けようと思う。
読み終わってから この感想を書くまで 1ヶ月以上かかってしまった。 -
実は、ついこの前知ったのであるが、「一度だけの大泉の話」の3人の主要登場人物の1人、増山法恵氏が6月に亡くなっていた。公になったのは10月7日である。彼女の死亡と、本書の内容との関係はないが、この作品に関して、私は知りたい一つの「秘密(謎)」がある。
話は1889年に移る。Amazon紹介文より。
エドガーは目覚めたアランを連れてアーサーの館を離れ、アーサーはますます病重く死を迎えようとしていた。そんなおり父と再婚相手との娘・セスが現れアーサーの看病をすることに・・・?
アーサーの過去、パトリシアとの秘めた初恋の行方、そして目覚めたアラン。全てが絡み合い運命が1つの結末をつむぐ。
「秘密の花園」の章、完結巻。
前巻の感想で、明らかにしないといけない謎は3つあると書いた。以下は完全偏見に満ちた私的解釈です。
(1)メリッサの幽霊?が囁いた「ひとつだけお願い」の意味はなんだったのか?
→エドガーは明確に言わなかった。それでも、エドガーがわざわざ後見人にアーサーを推薦したという事は、そういう事なのだろう。そもそも、メリッサ(アーサーの死んだ母親)の存在をエドガーは、一切不思議に思っていない。幽霊という存在も、ポーの一族の亜流なのかもしれない。
(2)アーサー卿は何故、誰によってポーの一族の仲間になるのか?
→私は、エドガーがアーサー卿を仲間にしたのだとしたら、精神的な主従関係が出来てしまいおかしいと思っていた。ポーの村の村長(!)クロエまで呼んで準備したとは思わなかった。
(3)語られていない時代を埋めるという理由以外に、この時になって新しい物語を作り始めたのは何故か?
→去年の12月に前巻を読んだ時には、単に「直ぐにポーの一族を終わらせたくない」という理由だと勘繰っていた。「大泉の話」を読んだ後に思うのは、「秘密の花園」全体が、「大泉の話」を執筆し、刊行し、その反響の中で描かれたということである。もちろん、萩尾望都は、描き始める前に、全ての構想と台詞を決めていた筈だ。萩尾望都の性格上、大泉とこの作品がリンクしないと思う方がおかしい。全体の問題意識は、10月15日に記されたという萩尾望都の「前書き(表紙見返しにあり)」がそれだと思う。
「‥‥アーサーが望んでいた愛は夢のように現れては消えていく。彼は人間として生きたいのか、エルフになりたいのか。己の罪、己の贖罪を告白し、アーサーは子供時代の無垢な花園に帰っていきます‥‥」
私は、アーサーの運命が、「大泉の3人」の運命のように思えてならない。萩尾望都は、どの時点で増山氏の訃報を知ったのか、私は知りたい。というのは、この全2巻、構想はこの上ないほどにしっかりしていて、緻密で凄いのだけど、人物の線が時々不安定に感じられる。「大泉」の反響の中で、萩尾望都の精神的負担があったとも思えるし、訃報に接していたならば、また違った動揺があったとも思える。15日段階では、おそらく城マネージャーから確実に知らされていたはずだから、この「前書き」はそういう意味でも重要だとだと思うのです。まあ、私の妄想ですが‥‥。
ミーハー的には、2000年段階でアーサー卿も、ファルカも、ブランカも未だ消滅していないのが確認された。オービンさえ出てきた。彼が一生をかけて書いた「はるかなる一族」という本は、ポーの一族を脅かすほどの影響を持っていないことも確認できた(そもそも100歳のオービンは、目の前にアーサー卿がいるのに気がついていない)。
次はとうとう「本題」に移るのだろうか?
今までで最速のレビュー(名目上の発行日の11月15日以前に記入)になった。 -
1年ぶりの続巻なので、話を忘れてしまい1巻から読み直す。キレイにおさまった感じである。後味も悪くないような…
数年前だが萩尾先生の講演を聴いたことがある。その中で、連載ではページ数の関係でカットされる部分があることも多い。単行本では、その部分を付け足して刊行するとのこと。小説でも加筆修正があるし、文庫本化する際にそれをする作家さんもいる。 -
「秘密の花園」編、完結。2巻目になっても新たな登場人物が次から次へと登場し、頭が追い付かない。次々と「え?え?」といった形で過去が暴かれ、思いがけない事態へと発展していくが…
さすが萩尾先生、よくぞまとめたなと思う。個人的にテンション上がったのは、中盤の「覚醒」場面。ポーらしく、めちゃめちゃゾクゾクした。
そしてやはり、エンディングでしょう。まさかあの人物が現れるとは!感無量です。
1巻ではエドガー達に懐疑的だった、執事のマルコが少しずつエドガーに心を許していくところが好きだったな。何より主のアーサー卿に献身的に仕えていた彼だから、後日談の「満月の夜に」は短いエピソードながらぐっときた。
多くの方が指摘されているが、今回は時々太い描線のコマがあり、一読目は正直戸惑った。デジタルで描かれているのでしょうか。まだ不慣れなのかな…という感じが窺えて、個人的にもアナログタッチの方が好みではあるのだが、新しいことへチャレンジをされる姿勢はさすが。
これからの展開に期待します! -
「ポーの一族」復活四作目にして初めて、以前のように何も考えず心から楽しんで読めたように思う。「春の夢」は40年ぶりの感激でアップアップしてただけ、「ユニコーン」は、「エドガーが現在に!」「ポーの村の秘密が!」と二大衝撃で撃沈、「秘密の花園1」は、「あれ?アランの話じゃないの?」という戸惑いが邪魔をし、とまあ、余計なことを考えすぎていたのだった。
今回はさすがに落ち着いて、アーサー卿の物語をゆっくりと堪能した。あらためて言うのもナンだけど、ちょい役に至るまですべての人物に厚みと説得力があって、本当にすばらしい。ドラマティックだったりそうでなかったり、人生はそれぞれだけれど、登場人物の誰もがその人の生を生きている。セリフと絵で(多くの場合絵だけで)ここまでの表現ができるのかと、漫画の凄さをつくづくと感じる。
ふと思ったのだが、エドガーがより老練な雰囲気をまとっているような気がする。彼は遙かな時を生きているのだから、当然老成しているわけだけど、かつてはその残酷さや優しさにもっと「少年っぽい」感じがあったような…。ワタシが年とったのでそう感じるだけかもしれないけど。 -
マルコさんはいい人だ。
秘密の花園編、もう少し読みたかったな。 -
エドガーの肖像画を描いたアーサー・クエントン卿の実は波乱に満ちていた恋愛遍歴と後悔と決着と、アランの目覚めとアーサーのポーの一族へ迎え入れられるまでの物語。面白かった!
あけましておめでとうございます。
今年もgoya626さんのレビューを楽しみにしています!
あけましておめでとうございます。
今年もgoya626さんのレビューを楽しみにしています!
私も今月はそんな時期に入っていて、せめて1月に読んだ本を整理しておこうと何とか残せた...
私も今月はそんな時期に入っていて、せめて1月に読んだ本を整理しておこうと何とか残せた次第です。りまのさんのイイネが励みになりました。ありがとう!
コメントをありがとうございます!
現在 レビューが書けない上に、とても遅読になっていますが、皆様のレビューを読むのが、楽しみなの...
コメントをありがとうございます!
現在 レビューが書けない上に、とても遅読になっていますが、皆様のレビューを読むのが、楽しみなのです。
マイペースで読書しようと思います。
ありがとう、ありがとうございます!