海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.67
  • (2703)
  • (3600)
  • (5143)
  • (545)
  • (142)
本棚登録 : 35825
感想 : 2359
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001548

作品紹介・あらすじ

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」-15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 比較的難しく感じたがひとつひとつが丁寧すぎるまでに描写されており、それらが繋がった時自分の中に染み込んでいくような感覚になれる。
    自分の選択は本当は選択などではなく、あらかじめ定められた運命を辿っているだけであるというカフカの考えは共感できる部分がある。

  • ずっと前にちょっと読んで好きになれないなあと思ってからずっと毛嫌いしてきた村上春樹、こんなに面白かったのか。私も大人になったな

  • カフカとナカタさんのストーリーの接続点を読んだ時にびびっと来た。
    散りばめられた伏線や疑問点がどう解消されていくのか下巻が楽しみ。

  • 1Q84・ノルウェイの森をものすごく時間をかけて読んだので、自分に余裕が出来たら読もうと長年積んでた作品。思いがけず読みやすく世界観にグイグイ引き込まれました。もっと早く読めばよかったと後悔。

  • 初めての村上春樹作品。

    15歳の僕とナカタさんが平行線に居たのに、徐々に近づいてきて続きが気になる。
    読み進めるにつれて、だんだん惹き込まれていく感じ。
    早く下巻へ。

  • 2回目なのに初めて読んだような新鮮な感覚。
    (ただ忘れてるだけ)

    病んでるときに読み始めてしまった
    病みが深まりそう…
    けど途中でやめたくない…

  • 中学1年か2年の頃に図書館でたまたま手に取り、夢中になって読んだ。一度は図書館で借りて読み切って、自分でも買って読んで、何度も何度も読んだ。猫好きの私には苦しいシーンもあったけれど、私が初めて手に取った村上春樹作品で、これをきっかけに他の作品も読むようになった。

    私の通っていた中学校では当時、朝会の前に10分間読書の時間があった。ナカタさんが「うんこ」の話をしている場面を読んでいたときに隣の席の男子に覗き見されて、「お前うんこの本読んでんの?」と小声で揶揄われた記憶がある。懐かしい。思春期ですね。

    図書館で最も目につく場所へ飾ってくれた、図書館の先生に感謝。

  • ・摩訶不思議な出来事が繰り広げられているが、表現が繊細なため変にリアリティがある。

  • 2024.3.9
    読みやすい
    残酷なシーン出てきてびっくりした
    でもすごい引き込まれて半分を今日で読みきった
    明日図書館で下巻借りる
    シーンが切替わるとこ沢山あったけど自然と内容覚えててモヤモヤしなくてよかった

  • ノルウェイの森が「リアリズム小説」と言われていた所以がやっと分かった。

    15歳の僕と大島さんの会話は
    THE 村上春樹!って感じなんだけど
    視点によって全然文体が違うから
    やっぱ意図的に「やれやれ」なのか、と納得。

    なにが始まるのか、ぞくぞくする。

    時々比喩に唸る。
    「戸棚の奥に忘れられていたパンを連想させる硬くこわばっている声のトーン」とか誰が思いつく????

全2359件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×