- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101006000
作品紹介・あらすじ
時代を超えて常に若者たちから支持される太宰治。その「恥の多い生涯」は四度の自殺未遂に象徴されるように、道化と愚直を演じ分ける日々だった。だがファンは、そこに自分を見出しホッとする。『走れメロス』で勇気、『人間失格』で絶望を書いた太宰の、純な心に共鳴するのだ。わかりやすい評伝・名作の要約・音読したい名場面・人気作家のエッセイなど、文豪の新しい魅力が発見できる画期的なシリーズ。
感想・レビュー・書評
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難解な太宰作品のガイドとしては、よくまとまっていて、分かりやすい。旅行記も付いていて、津軽への興味も湧く。太宰の人生がどういうものか、わからなかったので、とても理解と興味が進んだ。
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母の本棚から、太宰本をごっそり譲り受ける。
大切に読み継いでゆきます、感謝。
太宰、坂口、三島の小説がこれだけ本棚にずらずら並んでいると、人に何かしら思われそう。
漱石も同じくらいあるからセーフかな。
わたしの今の太宰作品のイメージはまさに副題のとおり、ナイフを持つまえに読む的なものなんだけど、何やらすごく変わりそうな予感。
このナビを読んだだけで。
◇
「ああ、なぜ僕はすべてに断定をいそぐのだ。
すべての思念にまとまりをつけなければ生きて行けない、そんなけちな根性をいったい誰から教わった?」
最近 やたら事象を言語化して説明してくる現代作品ばかり読んでモヤモヤしていたので、この強烈な巻頭カラーの太宰にいきなり引き込まれた。
処女作品集のタイトルに「晩年」なんてつけるんだから普通じゃない。
その冒頭にいたっては「死のうと思っていた。」っていうんだから、もはやお笑い。
わたしの好きな、シリアスな笑いが待っているきがして楽しみすぎる。
巻頭カラーと手帖の走り書き がよかった。
「女生徒」が気になる。
まずは「ヴィヨンの妻」を読む。 -
久しぶりに太宰治を読みたくなった。
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表紙にドカッとタイトルより大きく書かれている、
重松清の推薦文。
「ナイフを持つまえにダザイを読め!!」
なるほど、なるほど。
簡単な伝記と著作案内、
太宰好きによる「ここがいい!」エッセイ、
足跡を訪ねる旅コラムに、
評伝まである盛りだくさんな一冊。
中に、要約といって
本当に一部を抜き出したやつが掲載されています。
あらすじのように言葉を変えて
内容を説明したんじゃなくて、太宰自身の文章だから、
自分との相性がわかっていいわ~。
今までとっつきにくいかと思っていたけれど、
わりと読みやすいです。
でも、内容が…ううーん、どうしよう。
ちょっと楽しそうな
『トカトントン』を読んでみようかしら。
それにしても、太宰君ってダメンズなのに、
本当に写真かっこいいわ…。
ちなみに、この文豪シリーズ、
役に立つ上、しっかり自分とこ(新潮社)の
宣伝にもなってるのが巧い。 -
気になるけどなかなか作家の作品に手を出せずにいる方へ、ちょっとしたガイドになりそうな文豪ナビシリーズ。
私はと言うと、太宰治は元々好きで読んでいたというのに、なんとなく手元に置きたくなってしまったのだけれど。
この作家の文章は自分にとって読みやすいか否か、初めて触れるにあたってどの作品が良いか等々。
この定価に対する感覚は様々あるかもしれないが、軽い気持ちで、この作家の小説を手にしてみてもいいかなーと、思える切っ掛けになるかもしれない。
本書は決して文豪の偉大さをツウぶって饒舌に紹介するものではなく、
「ダザイの小説は、読者の一人一人の心の中の本当の顔を映し出す「鏡」のようなもの。その顔が醜いので読者はたじろぐが、そのうち…」など、楽しい切り口で読者の興味を惹いてくれる。
超早分かりナビや、10分で読む要約など、まるで何かの付録のような楽しい小冊子だ。
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太宰治のふるさと青森県金木に行くことにしたので、太宰の本を読もうと思い本屋に行ったらこの本があり迷わず購入。まさに太宰を知るためのガイドブック。とても読みやすいしわかりやすいしおもしろい。新潮文庫の文豪ナビは初めて読んだが、すごくおもしろいので、これからいろいろな作家のこのシリーズを読んでみようかと思った。
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途中何故だか
涙が出そうになってくる時があった
このシンクロさせるような所が
太宰の最大の魅力だと思う
妙興寺ブックオフにて購入 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
太宰治の生き方を素晴らしいとは思えないが、太宰にしかできない生き方だからすごい。
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太宰作品の登場人物は、とことん卑屈で人生途方に暮れている感が強いので、その反動なのか、自分は明るく生きよう!人生楽しもう!と前向きにさせてくれます。そんなところが好きです。