新ハムレット (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1249
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006123

感想・レビュー・書評

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  • 新ハムレットのみ 読みました。
    最初からハムレットのことを「始末に困る青年」と言っちゃってるところからすでに笑えました。シェイクスピア 版と比べてかなりてんやわんやの終わり方ですが、こっちの方が人物設定として納得いくところもあったり、とても面白かったです。

  • 舞台化にあたり、シェイクスピアの『ハムレット』を読んでから読みましたが、初っ端から太宰節がとまらず愉快でした。
    ハムレットに登場する人物たちがイキイキと描かれ、太宰お得意の人間臭い描写が全開。『駈込み訴え』『走れメロス』といい、太宰の古典テーマの話は魅力的な作品が多いですね。

  • リズミカルで小気味よい文章、思わず吹き出しそうになるユーモアさ、そして繊細な心理描写。やっぱり太宰治が好きだなあ〜。

    安定期の中期とはいえ、破滅願望というのか、自己嫌悪なのか、処女作の晩年の面影もあるし、人間失格に繋がるような気持ちが垣間見えるなあ、と思った。

    乞食学生、新ハムレットが特に好きです。

  • 私が今まで読んできた太宰の中で一番か二番目に好きです!!
    すごく面白い(((^-^)))
    太宰の安定期は面白いから他のも読んでみる~!

  • ※こちらに収録された『待つ』のみの感想です


    人が一番不安を覚える行為。それは待つ、ことかもしれない。

    次に起きること・遭遇するものを充分に想像できてしまっているのに、
    その予想を裏切られ、考えてもいなかったことと向き合うことになる。
    そんな気持ちに駆られることが「待つ」の持つ一面だ。

    しかし、そうなる可能性を背負うことは放棄できない。

    主人公の娘は、誰もが逃げたくなるその事実に
    まっすぐぶつかり、壊れそうになるまで考え、悩む。

    彼女は、きっと、きっと幸せになれる、と私は確信している。


    たった4ページの掌編小説が、もう何年も脳裏に焼きついている。

  • 太宰作品をちまちまと読み直し。
    やっぱり太宰はいいなあと実感したり。
    ハムレットがまんま太宰になってますね!

    私は「待つ」が好きです。
    凄く好きです。

  • 女の決闘も古典派も新ハムレットもすごくよかった

  • 「新ハムレット」は私的太宰ベスト3の一つ(その他は「斜陽」と「女生徒」のつもり)。元のハムレットより好き。太宰的会話の描写がとにかくとにかく面白い。やぎのおじさんとかたまらない。シェイクスピアをこんな風に書き換えられるなんて、やっぱり天才である。愛は言葉だと熱く語るハムレットの青さは、原作のシェイクスピアに比べてだいぶ年齢が下だと思われるが、そこがわたしには好みだったのかな。
    その他「古典風」や「乞食学生」「女の決闘」「待つ」など好きな短編が入っていて、新潮文庫のくくりでいうなら一番好きかもしれない。

  • 一番最近読んだ太宰作品。面白い!
    表題作の「新ハムレット」と「古典風」が特に好き。

    • ミドリさん
      一番最近読んだ太宰作品。面白い!一番好きかもしれない。
      表題作の「新ハムレット」と「古典風」が特に好き。
      一番最近読んだ太宰作品。面白い!一番好きかもしれない。
      表題作の「新ハムレット」と「古典風」が特に好き。
      2008/05/09
  • いろいろ入りすぎ。やばいです。もうこれは完全に恋ですね。(1013)

著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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