劇場 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 292
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101006512

感想・レビュー・書評

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  • 松岡茉優さんが好きで小説より先に映画の「劇場」をみたのだけど苦手な映画ランキング殿堂入りしてます、演劇人特有のクズさを鮮明に描きすぎて胸が苦しかった、むりむり!映画の記憶を避けて、フラットな気持ちで自分の想像力に委ねて改めて原作をば。共依存、絶対抜け出せないよなあ、読みながら良い意味で(といえば何言っても良いと思ってる節ある)気色悪くて、リアルで、救いがない。サキにとってのナガタが魅力的に映る理由も意味も理解できるのに、「早よ別れる」としか思わんかった、二人が別れた結末にハッピーエンドだ、、、とすら思っちゃうよね。まじ演園人みんなしゃんとしろ、自堕落であることの理由に演劇人であることを使うな絶対。

  • やけに読みにくいな、、、
    又吉さんの書く文章と相性悪いのかな、、、
    でも前作の「火花」はずっと読めたよな、、、
    …色んな事を思いながら文章を追う、頁をめくるのが遅かったのは、主人公の永田に激しく感情移入してしまってたからだという事に、後半から気付いてしまった。

    自分は矮小な存在である事に気付きつつも、他人とは違う存在なんだと境界線を引きたがる。
    永田は自分自身なんだと自覚してからは、一気に読み進められた。
    沙希の様な存在が近くに居てしまったら、きっと何処までも底に向かって転がり続けてしまうと思う。

    いつまでも、元気で笑っていたいから、別々の道を歩むのが最善なのかと思ったら、こちらも笑顔のまんま涙が止まらなかった。

  • 良かった。
    出会うべき2人であり、離れるべき2人だったのだろう。

    途中永田のことにあまり共感できなくなり、ぼんやりしたけど最後にかけてまたハッキリしだした。終盤が面白い。
    でも相手が離れたのを感じて、自分が追う人間は好きじゃない。
    沙希がそのままでいたら永田は多分ずっと気づかなかったんじゃないかな。気づいてても甘えていそう。

  • yonigeの「沙希」の歌詞の意味が分かって嬉しい。

  • 高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだったーー理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。
    (2017年)
    —- 目次 —-
    劇場
    文庫のためのあとがき/又吉直樹

  • 高1の自分には難解すぎた。一応読了したけどバイクのシーンしか記憶にない。

  • 主人公クズだけどどこか共感できる部分も
    ありました。
    どこがというと、繊細なところでしょうか、、、。
    彼女に甘えてて笑顔が見たいというけど
    喜ばせたいの半分笑わせた自分を満足させたいの半分。
    ある意味とても人間らしいですけどね。
    彼女包容力すごかったけど、横槍が入らなかったら
    エンディングも違ったものになったのかな。

  • 2023.06.11 読了。

    面白かった。
    感想はいずれブログにて。

  • 苦手な文体だった。

  • 寂しがりやで臆病で怖がり、人間の醜い部分を含めて永田の人間らしさが良かった。対して、沙希がどうしても物語を進めていく上で永田のために作られた人物のようにしか思えず人間らしさをあまり感じることができなかったので感情移入できなかった。
    最後の会話のシーンはなんとも言えないずっしりとした感情が心にしばらく残った。

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著者プロフィール

又吉直樹(またよし・なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。2003年より、お笑いコンビ「ピース」として活躍。2015年『火花』で第153回芥川賞受賞。代表作に『東京百景』『劇場』『人間』など。

「2021年 『林静一コレクション 又吉直樹と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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