- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101010502
作品紹介・あらすじ
「ねね、ちょっと、私だって猫なんですけどぉ~。名前はまだ無いんですけどぉ~」夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版! 明治も現代も、猫の目から見た人の世はいつだって不可思議なもので……。猫好きの人気作家8名が漱石の「猫」に挑む! 気まぐれな猫、聡明な猫、自由を何より愛する猫、そして、秘密を抱えた猫――。読めば愛らしい魅力があふれ出す、究極の猫アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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「猫は人間より崇高な生き物である」というような観念が複数の話に織り込まれていて、なんとも愛猫家らしいな、と思った。
猫を好きな人、飼っている人には是非読んで欲しい短編集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家さん達が全て猫の視点で書いていてよかった。人間は時間に囚われてる、正しいよなあ。
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猫側の視点で面白かった
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猫(またはそれに類するモノ)目線のアンソロジー。
なんだかんだで、赤川次郎がいちばんしっくり来たかも。 -
猫好き作家による猫目線の短編集。夏目漱石の没後100年&生誕150年の記念出版とのこと。いろんな作家が一つにテーマで物語を書くというのは、割とすきなスタイル。アンソロジーなので普段読まない作家に触れる機会でもある。
さておき、たぶん猫を飼っている人なら、あるあるだったりするのかもしれないけれど、好きではあるけれど飼ったことはないので、猫に関する描写は、へぇ~、ぐらいにしか思わない。残念なことに。
赤川次郎氏のが一番面白かった。さすが推理作家。原田マハ氏の話は実在する本屋さんが出てきて、地元だったら絶対のぞきに行ってるなと思う。
どれもさらりと読めて、難しい本を読んでいる合間の、箸休め的なものになった。
どうせなら一文目は、「吾輩(私、もしくは僕、おれ)は猫である……」で始まって欲しかったな。 -
吾輩は猫であるに出てくる、人間社会を批判的に分析するあの名前がまだない猫をモチーフにした短編集。猫になった人、死にかけた猫、気ままに生きる猫、など様々な猫が登場し、飼い主をいろいろな角度から分析する。テーマがやや限定的で一話も短いからか、お話自体には想像していたよりもバラエティに富んではいなかった。
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つまらん
渋々書いている、書かされている感じ。作家としてのセキニンカン欠如 -
著名な猫好き作家陣が不朽の名作夏目漱石の「吾輩は猫である」に挑む。
猫の小さな仕草ひとつも繊細に描写されていて、猫愛を感じます。
猫に狂った人間(わたし)にはたまらない、笑
その中でも原田マハさんの「飛梅」は1番好みな作風でした。 -
ずーっと読もうと思っていたのに、何故か読んでいなかった作品(^^;) 赤川次郎さんとか新井素子さんなんか、うん十年ぶりだわ~(-_-;)荻原浩さんと原田マハさんの作品が好き(=゚ω゚=)♪
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主人公がみんな猫!
印象的だった言葉。「なんでわざわざツライことするのかしら。ほんと、人間てよく分からない。」(恩田陸さんの「惻隠」)
8作品ある中で私の一番好みだったのは、石田衣良さん「ココアとスミレ」です。
猫の気持ち、猫の世界にとっぷり浸れるアンソロジーでした。