ブラック オア ホワイト (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 495
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101019284

感想・レビュー・書評

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  • 夢ネタ!イマイチ(笑)
    そもそも、夢ネタ系は嫌いなのですが、本作は、夢そのものを語るというもの。

    ストーリとしては、
    ブラックの枕とホワイトの枕で見る夢が異なる設定。
    エリート商社マンがスイス、パラオ、ジャイプール、北京、京都それぞれで見た夢を語ります。

    見る夢は美しい夢、悪夢。
    また、それぞれの地域で見る夢は、ラブロマンスであったり、インドの言い伝えであったり、戦争だったり..

    そして、徐々に夢と現実の境があいまいになっていきます。
    最後、京都のエピソードはミステリー感があって深かった..

    しかし、やはり、全体的にはふわふわっとした内容で、登場人物たちの関係や事象の結果など、あいまいなままでスッキリしません。
    こういう読者に判断・解釈をお任せするのは好きじゃないんです。

  • 好みではなかったけど、面白かった。
    ブラックとホワイトの比較がなかなか…
    比較をするような内容の本はあまり読まないからとても新鮮だった。たまにはこの感じもいいかもしれない。

  • 物語は夢と現を行ったり来たり。
    この物語を読み終えた自分は今どちら側だろう。

  • 引退した商社マンが友人に語る夢譚。エリート商社マンが仕事に挫折していくさまと、折々に見る不思議な夢が絡み合って、幻想的な雰囲気を醸し出している。

    白と黒の枕が、それぞれ良い夢、悪い夢に誘う、という設定はちょっとなあ。

  • 浅田さんの作品の中では、真ん中位かな?

  • 商社マンが見る夢の小説。黒い枕を使うと悪い夢、白の方だとよい夢を見るのだが、国や時期を変えながら話が進む。だんだん訳が分からなくなって夢を見ているような感じになる。

  • 世界各地で黒か白の枕を選び、悪夢と良い夢を繰り返し見ていく話し。
    現世で起こったことが夢の中でつながっていく。

    出落ち感。
    元々浅田次郎作品が好きで久しぶりに作品読んだけどこういうのだっけ?と感じた。かも。

  • 異質な浅田作品。
    ひとつひとつの夢話には、色濃く浅田次郎の色がでているのだが、全体的に夢と現の境界が曖昧になる不思議な物語。

  • 3.5 モチーフが素晴らしい。人生は、悪夢か良い夢かの積み重ね。悪い時の方が多いか!

  • 北京、枕、黒、白

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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