チュベローズで待ってる AGE32 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101040226

感想・レビュー・書評

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  • 単行本版より断然!
    こっちのほうが好き!!

    AGE22も32もバッサリ削られたおかげで、仕掛けがわかりやすくなって、謎も人の気持ちも、スッキリ読めました。

    大森望さんの解説も、とても良かったです。


    単行本で読んだときは正直「ミステリとしてルール違反!!」と思ってました。
    (その頃はバリバリの新本格ミステリオタクでした)
    ごめんなさい。

  • 後編。
    前編ラストの衝撃から予想もできなかった展開で、伏線の回収も見事で一気読みしたー。前編よりミステリー色が強かった。
    単行本から大幅修正されてるらしいけど、どこがどう変わったんか気になるなー。

  • 後編のAGE32は、近未来 SF要素を詰め込みつつAGE22で明かされなかった謎を解明していくミステリーに仕上がっている。誰一人として登場人物に共感できないことが、歪んだ世界の不穏さをより際立たせていたように感じた。終盤の真相解明ターンは驚きばかりでページをめくる手が止まらなかったが、最後は綺麗にまとまり過ぎていたように思う。打ちのめされるくらいの感傷的な余韻に浸らせてほしかった。

  • なんかすっきりした!笑
    単行本こんなにすっきりしたっけな?ってなったからそのうち読み返そうかしら…笑
    八千草兄弟はどう考えてもおかしい…予測できない展開ばっかり〜

  • 美津子の死の真相を美津子の甥のユースケと共に突き止めることになったり、光太が進めているプロジェクトに暗雲が立ち込めたり、光太の会社を罠にはめようとしていた組織や人物が明らかになったりと盛りだくさんの内容。
    さらに光太の上司の正体が明らかになると、突拍子もないことなのに現実でもありえるように思わせてしまう筆力がすごいなと思った。
    前編に比べると近未来的な内容なので、近いうちにこんなゲームやタクシーが本当に現れるかもしれない、こんな技術ができたらすごいよね、とワクワクしながら読めるのも楽しかった。

  • 表紙の絵も好きなんですよね~(⋈◍>◡<◍)。✧♡
    Age22とAge32を並べてにやにやしました。

    32を先に読み始め、なんか変だぞと思い22を手にしました。
    物事の順序はかえない方が楽しめるようです(笑)

    私加藤さんの作品の何が好きなんだろう。
    現在解析中!

    22の登場人物も満載
    皆さまいい感じに歳を重ねておられます(*^^*)

    最後のincoming callは誰だったんかな

    ドラマ化希望~!!!

  • age22を読んで少しでも面白かったなら絶対読むべき。22は薄くて読みやすかったけどちょっと、微妙だったし、32はちょっと長そうだから止めようかな…なんて勿体ない!32で全部が明らかになった。この未来の為に22があったのかっていう。

    22はホストの世界の話がほとんどだったけど、32は働いてるところ、家庭、さらには他人の人生にまで踏み込んでいく主人公。だけど結局…みたいな大きさや思い切りもあって、面白かった。

  • AGE22とは段違いに面白い。やっぱりここまで読まなきゃ、です。

    でも、美津子の自殺の動機は何だかよく分かりませんでした。アタマの良い人ってホントに理解不能…。

  • 間髪入れず続編を読了。

    まずは一転して、ゲーム会社に就職して一旗上げた後からの物語の再開。これはホスト続投の流れだろ、と思ってたから素直にびっくり。

    ストーリーは細かくちりばめられた伏線を少しずつ回収しつつ押し進んでいくみたいな。
    強いて言えば圧迫面接が後々の伏線になってる部分はちょっと驚きというか面白いというか。やっぱ、この物語で群を抜いて印象的なシーンだったので。

    ただ、最後のシーンはぶっちゃけどういうこと?って感じです。美津子さんや八千草(兄)の手駒だったのは良いとして最後の意図が汲み取れなかった。
    読み込み不足…?

    印象に残ったフレーズは「知るってことは不可逆だから」
    こんなこと言われたら覚悟試されるやん。

  • NEWS のメンバーとしての加藤シゲアキという人を私は存じ上げていない。正確にいうと、NEWSというジャニーズのグループは見たことがあるが、どの人が加藤シゲアキという人なのかわからない。ただ、先日BSで見た渋い時代劇で大御所にまじって彼がなかなかいい悪役の演技をしていたので、それでこの人を初めて認識した次第。
    なんと、本を書いているそうな。それも賞を取っているそうな。
    ということで、ツイッターでたまたま目についたこちらを読んでみることにした。
    この『チュベローズで待ってる』はAGE22とAGE32に分かれていて、両方読まないと意味がないそうだ。ということで、両方読んでみた。

    ホストの世界とかゲーム会社の内情とか、自分には縁が全くない世界なので素直に読ませてくれておもしろかった。その上そういう果てしなく俗世のものに『君主論』の蘊蓄をからませてきたもんだから、正直恐れ入った。
    芸能界で俗世的なものを見て吸収し、さらに教養というか自分の興味の向くまま限りなく知識を得ることにまい進されている方なんだな、と素直に感心した(ごめん、なんか上から目線で!)

    AGE22は文句なくよかった。
    AGE32も途中まではかなり良くて、このまま素直に着地してくれれば★5だったのに。

    最後が私的にはまったくダメだった~。
    八千草の兄、弟の関係が明かされるあたりから、それまでのリアルな物語世界がぶち壊されてしまった。
    え? なに? どういうこと?????
    うーん、強いて言うならやったら白けるミステリの反則技『双子落ちの変化球』ですかね?
    弟が兄に馬乗りになってめった刺しにしている意味もよくわからないし。

    浮気をしたらその復讐で…という、どこまでも俗世のリアルな世界観で突き進んでくれたらよかったのに。

    最後はホログラムですか。
    この女性の自殺の真相をべつにこの人のホログラムに語らせる必要を感じなかった。
    だってリアルな世界って、死の真相がすべてわかるものとは限らないじゃない。にもかかわらず、生きていく人はそれを抱えて背負って生きていかなきゃならないときもあるものだろうし。

    ホストとかゲーム会社とか圧倒的な俗世のリアル感で登場人物たちをしっかり動かしてきたはずなのに、最後はファンタジー???
    こういう着地点は私の求めるものとは違っていました。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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