星虫 (新潮文庫 A 1-1 ファンタジーノベル・シリーズ)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101044118

感想・レビュー・書評

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  • 青春の本。
    これを読んだときは高校生だった…。
    影響された部分が大きい本でした。
    寝太郎のお父さんの影響が大きい…のか。
    蚊に刺されるのを頑張って我慢したりとか。
    とうてい真似できない精神力の持ち主がたくさんいる話だった記憶が(多分美化もある)。

    私は主人公至上主義なので、主人公が特に贔屓されていると喜びます。(最近は年とってそんなに酷くなくなったけど)だから、智美のあれだけ苦労した分を報いてやってくれ!!!!と思いながら読んだなぁ…。
    努力している人にそれ相応の評価をしてあげたくて、心の中で「分かっている…宇宙飛行士になるためにどれだけ頑張ってるか分かってるからね!!」と。
    意味不明ですね。

    星虫がシリーズ化してましたけど、一番好きなのはこの本です。

  • ある日の夕方、空が光った次の日、地球上の人間の額に不思議な宝石のような物体が付着していた。それは人々の感覚を増強させる力を持っていたが、日に日に巨大化し、多くの人は拒否した。そんな中、友美はその"星虫"は有害ではないと信じ、育て続ける…。

    ライトノベルというか、いわゆるファンタジー小説の類。ただ、SF的な考証も頑張っているので、SFにカテゴライズしておきたい。

    高校生で成績優秀で委員長の友美という、無敵なジュブナイル主人公と、得体のしれない同級生、あとはからんでは来るが凡人。そこに、奇人の老人と、謎の女という割とオーソドックスな青少年向けの小説である。その割には長いんだけど。

    額に着いた星虫は、日に日に大きくなり、拒否反応を示すとぽろりと簡単に落ちてしまう。そんなこんなで数日で、地球上のほとんどの人は拒否して取ってしまうのだが…というところも含め、メカニズムというか、アイデアは秀逸。

    しかし、本人が処女作と書いている部分も加味しても、文章が辛い、読みづらい。説明が説明になっていなかったり、回りくどく書いた挙げ句、何を言いたいのかわからなくなったりという部分が頻繁にある。「〇〇みたいに死にたいのか」と書かれていたしばらくあとに生きていたりね。

    また、肝心の星虫の描写は、作者の頭の中にはしっかりあるんだろうけれども、文章からはほとんど伝わってこないのも残念なところだ。

    青少年だと、がんばって読むのかな。大人には辛かったよ。

  • 文章の相性が少し悪かったようで読むテンポが上がらなかったぶん★少な目。
    ストーリーは面白かったです。
    30年前の作品なんだよなー。
    その当時に読めてたらなー。

  • 宇宙飛行士を目指す女の子の話。
    周りには夢を話さず、優等生を演じる日常の中で、ある日星虫に出会う。
    何者かわからない星虫と接するなかで、友人との距離や自分の主張を考えていく…

    本当にまっすぐな主人公なので、元気をもらえます。

  • いやー面白い。歴代ファンタジー大賞受賞作品と比べても引けを取らない作品。

  • 当時同じ年頃の、まっすぐ夢に向かっていく主人公を眩しく思いながら、手に汗を握って一気に読んでしまった本。中高生みんなに読んでもらいたい。何度か出版社を変えて改訂・再版されています。

  • 読んだ後の爽快感が最高。とにかく登場人物たちが爽やかで、青春っていいなあ、と感じてしまう。何かを成し遂げることの素晴らしさを教えてくれる作品。

  • 中央 閉架書庫文庫本 [Fイワモ/ホシ/]

  • 約20年前に出た本ですな。出た当時に何かで紹介文を読み、気になって読みたいなと思っていたのです。それから何年か経ってから古本屋で購入し、また何年もの間本棚で寝かしておいた後、とうとうやっと読んだ訳です。
    これは発行当時の高校生の時に読んでいた方が良かったですね。宇宙飛行士を夢見る少女。宇宙から降ってきて人の感覚を増大させる星虫。そしてその正体。地球の想い、宇宙開発の将来。などなど扱われている事柄や感覚の時代性もそうなのですが、若さから来る勢い、良くも悪くも潔く真っ直ぐな想い、それは同世代的共感に繋がってこそ面白みが増したのだろうなと思ってしまうんですな。やれやれ、年取ったなあ。

  • 20081105
    1日

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