- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101055107
感想・レビュー・書評
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幕府の大政奉還後、一気に時代は加速していく。明治政府の誕生や京都東京への遷都。長かった青山半蔵の物語もようやく大きな転換期を迎えることで、ページをめくる手は止まらなくなっていく。半蔵はひたすら人民のためを思い、改革への熱情を募らせて奔走するものの、彼の期待とは裏腹に地元の人間は冷ややかな態度ばかり取り続ける。しかし平田門人として半蔵は希望を捨てようとしない。恐ろしいほど変化していく時代の中で、彼は自らの信念を貫こうとするが…下巻へと物語は続くが、起こりうる悲劇を予感させながら上巻は終わる。
ようやく、ドラマがドラマらしくなって、読み応えもぐっと増え始めてきた。最終巻である下巻に期待。 -
第一部は、主人公の言動が7割、歴史的背景が3割ぐらいだったが、第二部は逆転。
政治情勢や、世情の変動についての説明が詳しい。
もちろんそうしてもらわないと、こちらは状況がわからないし、そうした部分も、かなり興味深い。
版籍奉還から廃藩置県といった大きな制度の変転のもとで、主人公たちに直接かかわる庄屋や宿場の制度も急激に改められていく。
暮らしの変化の中で、闇を透かして見ても、時代の先はまだ見通せない。
主人公たちばかりでなく、この時代のほとんどの人がそうだったろう。
まさに夜明け前だ。 -
激動の時代です。
最後の一冊はどんな感じでしょうか?