- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101057125
感想・レビュー・書評
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ある意味この一冊こそ、実篤の生の言葉が一番詰まっているのではないかと思える。穏やかながら、渇きにもにた「つくること」への探求/熱意が詰まっている。素朴で、土の匂いがして、手垢にまみれて、それでいて力強い詩作である。
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著者の代表詩117編を収録した詩集。
シンプルな言葉で、繊細さとは真逆に位置する豪快で実直で力強い詩が多く、私の抱いていた「頑固おやじ」の印象そのままの詩集でした。
しかし読めば読むほど豪快さの中にも背中を押されているような優しさを感じる瞬間もあり、読み終わる頃には背筋を伸ばして前を見据えたくなります。
少し迷いがあるような時にはこの本で叱咤激励されるのがオススメです。
~memo~
・この道より 我を生かす道なし この道を歩く。
・進め、進め -
著者:武者小路実篤(1885-1976、 千代田区、小説家)
編者:亀井勝一郎(1907-1966、函館市、文芸評論家) -
2017年11月19日に紹介されました!
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心がトゲトゲしている時に読みます。心がフラットになり、好きなことに打ち込めます。私はそういう風にこの詩集を使っています。
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力強い詩。
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この詩集を読みながら、僕は終始「かわいさ」について考えていた。じぶんの情感や嗜好に適う用法とは違った、わたくし率純度100%の用法を。しかし訳あってここまでしか書けないけど、はて、この続きが陽の目をみることはあるかしら。そんなこと誰が知る。
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武者小路のいやな部分を見てしまった、読みながら老人のいやな匂いを嗅いだと思った。武者小路は詩集を墓まで持って行くべきだったと思う。人に読まれることばかりを気にして、せっかくの野菜の木訥さ、野性味が黴びて紙をよごしてしまっている。純粋さが道具になる悪い例をみた。