- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101079011
感想・レビュー・書評
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まあ文学やる人て大体エロ親父なんだなって。
ただ主人公の行動が理解できなくもないのが嫌。 -
田山花袋を初めて読みましたが、プロフィールのところに自然文学とあり、読んでいて爽やかな描写が特に「重右衛門の最後」では感じました。
漢文を習っていたこともあり、当て字といいますか、所々にルビがあり放題で、この手の本が好きな私としては大変楽しめました。
なんとなく手に取った本ですが、読み始めるとぐいぐい惹き込まれて一気読みでした。
「蒲団」というタイトルが気になりましたが、そこは読んでみてのお楽しみといったところでしょうか。
蒲団が好きな方は蒲団の中で読むのも、また醍醐味だと思います。 -
気持ちはわかる
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生々しい内面的告白の性格を持つ"蒲団"と、傍観者的立場で物語が進行する"重右衛門の最後"2編を収録。
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再読です。
若い時に読むのとは違い、この年になると感慨深いものがあります。
「蒲団」は、何とはない話なのですが、作家の先生の難しい心の移ろいが、読むものを翻弄します。
当時の貞操の概念が二人の仲を引き裂きます。
最後がとにかく印象的な作品です。 -
文学を求めて上京したよしことそれに翻弄される36歳のトキオ。
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高校の現国かなんかの教科書に載ってた。
おじさん先生が、門下生?の女の子の蒲団の残り香をスンスンする描写がきもっっっっっち悪くて、何で教科書に載ってるの、、、?って思ったのを覚えている。
今、読み直したら、何か違う事を感じるのだろうか。。。 -
蒲団に残るあのひとの匂いが恋しい―赤裸々な内面生活を大胆に告白して、自然主義文学のさきがけとなった記念碑的作品『蒲団』と、歪曲した人間性をもった藤田重右衛門を公然と殺害し、不起訴のうちに葬り去ってしまった信州の閉鎖性の強い村落を描いた『重右衛門の最後』とを収録。その新しい作風と旺盛な好奇心とナイーヴな感受性で若い明治日本の真率な精神の香気を伝える。