ほら男爵現代の冒険 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.39
  • (25)
  • (34)
  • (73)
  • (17)
  • (4)
本棚登録 : 577
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098043

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1973(昭和48)年発行、1989(平成元)年改版、新潮社の新潮文庫。短編連作風の4編。童話風の文体で風刺のきいた内容。古今東西のネタをパロディにしている。私は一番の元の作品の「ほら吹き男爵の冒険」を知らないので、主人公が微妙になる場面がよく分からなかったりする。

    収録作:「サハリの旅」、「海へ!」、「地下旅行」、「砂漠の放浪」、解説:「解説」石川喬司(昭和48年10月、作家)、他:昭和45年4月新潮社より刊行、

  • 既読本

  • 星新一さんのショートショートが大好きなので手に取った。
    ホラ男爵の子孫のためどんなに珍しい経験をしても世間に信じてもらえないという突拍子もない設定の主人公からどんどん広がっていく更に突拍子もない展開、危険なことも沢山あるのに作品内全体を通して横たわるどこかのんびりした雰囲気、いつものショートショートを長編にしたようなボリューム感にとても満足した。
    ただ、私にはこののんびりした(悪く言うと起伏のない)雰囲気の話としては少し長すぎたので、やはりショートショートくらいがちょうどいい。

  • 内容紹介
    “ほら男爵"の異名を祖先にもつミュンヒハウゼン男爵の冒険。懐かしい童話の世界に、現代人の夢と願望を託した楽しい現代の寓話。

  • 最初期に読んだ星作品。ほらふき男爵の冒険は小学校の図書館で読み、その荒唐無稽さに子供ながらに非常に楽しんだ記憶がある。
    星作品に触れ、星作品コンプリートを目指した際、新潮文庫で4番目に刊行されていたのが本書である。
    当時はほらふき男爵の冒険は星新一によって紹介されたのかと思っていたが、大いに勘違いであった。
    本書はほらふき男爵ことミュンヒハウゼン男爵の設定を借りて星氏が独自に創作した短編集である。
    しかしその内容は本家と全く勝るとも劣らない物で、当時原典と勘違いしたのもむべなるかな。
    ショートショートより少し長い各物語は作者自身も冗談を愛する人柄だっただけに逆に作者の本質が現れている作品となっているのかもしれない。

    • ryoukentさん
      Tetchyさん、コメントありがとうございます。ホント久しぶりですねぇ。お元気でしたか。ここブクオフは私的通信ファクタが無いんで、こうやって...
      Tetchyさん、コメントありがとうございます。ホント久しぶりですねぇ。お元気でしたか。ここブクオフは私的通信ファクタが無いんで、こうやって何かの本のコメントで返すしかないのでした(笑う)
      再びまた楽しく語らいましょう、か?w
      2016/09/26
  • 奇想天外かつリアリティーのある不思議な冒険。

  • 『廃れない言葉の輝き』

    本当に素晴らしい文字は輝きを辞めない。風刺が強い作品だが、古さを全く感じさせない。今読んでも新しいし、間違いなく面白い。

    胸がスカッとしたり、グサッと心を抉られたり。SSでは味わえない星作品の魅力に感服した。

  • 長編も面白い!
    色々な歴史がおりまざってるのも良い。

  • 本家のほら男爵の冒険に負けないくらい面白い。
    やっぱりほら話ぽくなってしまう。かわいそう

  • 2012.3.12

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星新一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×