花のれん (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104034

感想・レビュー・書評

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  • 大阪船場に嫁いだ多加は夫が急死し借財を抱えて29歳で寄席を取り仕切ることとなる。金貸の老婆に取り入り、便所で師匠を待ち伏せしたり、トッピもないアイデアで大阪の寄席をのし上がっていく物語。
    ストーリーは面白いが短いのでやや読み応えに欠けたのと、古い大阪言葉がやや読みづらかった。

  • 浪花言葉 大阪弁が醸し出す味が
    心地良い。
    どてらい男 花登こばこを彷彿させる
    船場
    流石 山崎豊子 社会派物から人情物まで
    素晴らしい作家
    確かNHK朝ドラ わろてんか だったかな

  • 吉本せいの本質は、NHKの朝ドラより本作の方が近いのだろうと思う。
    山崎豊子+直木賞受賞作品にしてはつまらない。
    期待はずれ。

  • 吉本工業創業者がモデルとなっている企業小説というか時代小説。

    大阪の呉服屋を営んでいたが、芸者道楽の夫のために店が潰れかける。その芸人を集めた寄席を仕事に変えるところから、主人公多加の人生が転回していく。

    夫を亡くすなど、幾多の試練を乗り越えて生涯を商いに捧げる人生が描かれている。
    一つ一つのやり取りや、発想が面白いが、女性が成り上がる話はどうしても、女を捨て、男に負けないように、という色が濃くなって好めない。
    女性は女性のあるがままでよいのではないか?この時代背景からそれは難しいのだろうが、男同様の成功の道を通る必要はないと思う。そうでない物語が読みたい。
    きっと現代にはそれがあるはずだから。

  • 面白かったけれど今ひとつ感が拭えません。

    女系家族、華麗なる一族、白い巨塔にあるような、欲望にギラギラとした所や、ねっとりとした迫力が無いのが残念です。

    この小説は必死に働く主人公の、商いにひたむきな姿勢は良く描かれているんだけれど、あまりにも普通過ぎる気がします。

    もう少し、人の情念のようなものが欲しいなぁ。。

  • 山崎豊子っぽくなくてつまらなかった。

著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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