仮装集団 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104089

感想・レビュー・書評

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  • 音楽を純粋に楽しみたい会員と主催者側のギャップに戸惑ったことが本作創作の動機とのこと。
    主催者の中にも会員の中にも様々な思惑が入り乱れ、汚い世界が垣間見える。
    綺麗に描かれがちな音楽業界を一風変わった目線で描いた作品で楽しめた。

  • 序盤は門林社長の印象が強く、主役は流郷さんなのか、門林社長なのか分かり難く読み進めるに時間がかかりました。
    中盤から流郷さんの活躍で勤音の上演作品が成功していく様が描かれておりテンポよく面白く読めました。
    ただ最後はあっけなく終わってしまった気がします。
    勤音の江藤齊子さんと菊村くんのお姉さん文代さんの対比は、最後にこじつけたような印象が残りました。

  • これは断念…

  • 難しかった!
    これは再読します。
    唯一、今住んでいる大阪が舞台なので、よく知っている地名がでてきたのでそこは昔はこんなだったんだなーと想像しながら読めました。

  • まぁ映像化は無理だな

  • 昭和42年といえば…まだ小学生になったばかり…
    働き始めた20歳のころにはすでに組合運動は下火になり始めていた。勤音と同じような音楽鑑賞団体があったような気もするが、労使間にさほどの緊張状態はなかったように思う。(若輩で何も知らなかったのではあるが…)

    古い本棚にこの本を見つけて、なぜか急に読んでみた。たぶん若いころ一度は手にしたはずで、その時にも現実感なく流し読みしたと思う。
    ただ、働き始めた当時、組合活動に積極的だった何人かの同僚の顔を思い浮かべるきっかけを得た。
    1人1人はとてもいい人で、新人の私が何か困っていないか、上司はきちんと配慮しているか、配属先は妥当かなど目配りしてもらっていたと思う。
    でも、何とかの集会がある、勉強会があると言われてもいったい何を学ぶのかイメージできず、また親しい先輩も変に顔をしかめて、「そこまで付き合う必要はない。」と言い、本当に何も学ばず、だから何も疑問に思うことなくのほほんと仕事した。
    古いといえばとても古く、今の社会とあまりにもかけ離れた小説ではあったが、この時、こんなふうに活動していた人たちがいたんだと再認識し、当時の活動家たちの今を思って、何となくしみじみ…した。

    また、流郷の側からではなく、活動家からの視点があれば、無知な私にももう少し状況が理解できるかもしれないと、今更山崎豊子さんに求められないのは残念。

    解説を読み、山崎さんのデビュー作「暖簾」を手に取った。

  • カレー屋のマスターに借りた一冊。
    やっと読了。
    時間掛かったけど、めちゃ良かった。
    時代背景は今と違うけど、
    全然古くない内容?展開?
    読ませ方?
    主人公の流郷、敵の親玉の門林のキャラ立ちも良い!

    作者の知識量がハンパなさそうと感じましたが、
    巻末の解説のよると、取材量がハンパないようですね。
    納得!
    是非他の作品も読んでみたい!

  • 意識形態包裹上各種冠冕堂皇甚至極其上位概念的糖衣,溫水煮青蛙,慢慢地但卻狠狠地、深深地侵蝕甚至席捲所有事物的核心,各方面無孔不入,令人毛骨悚然。

  • 頑張って読みました。時代背景や政治的意図など勉強になるけど、読むのに時間がかかる本でした。

  • おもしろい

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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