女系家族〈下〉 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104324

感想・レビュー・書評

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  • いつ、どうギャフンとなるのかなと楽しみだったが、最後の最後でそうきたか。生前認知なんてできるんだ。宇一さんはまあひどいな。もっとも、そういう環境に置かれていれば自然と考え方も感化されていくのだろう。

  • (上下巻合わせてのレビューです。)

    久しぶりの山崎豊子。やっぱりテッパンです。

    姉妹3人の遺産相続にからみ、その周囲も巻き込んだドロドロ劇に
    読み手である自分もあっという間に飲み込まれていきます。
    山崎豊子のやり口が分かっているだけに、何となく先の展開が読めてしまいますが、
    それでも面白い小説であることには変わりありません。
    眠い目をこすって、あっという間に読んでしまいました。

    残念なのは、著者がもう亡くなってしまっていて、
    こんなにも素晴らしい小説にも作品数が限られているということ。
    もっともっとたくさんの小説を生み出して欲しかった。。
    全ての作品を読み切るのがあまりにもったいないので、
    チビチビ読み進めることとします。

  • 最後の最後での大どんでん返し。後書きでも書かれているが著者は緻密に取材を重ねてこの作品を仕上げている。それだけに登場人物それぞれの遺産に対する執着とそれを覆す伏線が見事に仕込まれている。読了後に晴々とした感じと共に興奮と衝撃が続いている。

  • 下巻一気読み。ラストはまるで法廷ミステリーのような鮮やかなどんでん返し。面白い!

  • おもしろかったー
    大地の子から豊子の本にはまり、今回も沈まぬ太陽等みたいに固い内容かなと思って読んだけどこれは違った。女+大番頭のどろどろの物語。
    関西弁が心地よく、リズミカルに読み進められた。一人一人のキャラクターが濃くて、いやらしくて、でも何だかんだ憎めないのはこの文体の効果かな?豊子の関西を舞台にした本をもっと読んでみたい。

  • 上巻の終わり方から、最後に妾のほうから逆襲があるとは思っていたが、こんなにも鮮やかなどんでん返しになるとは、、遺産相続を舞台に、相続される側の骨肉の争いの中で、自分だけは損したくないという醜さとともに、相続する側の積年の恨みの深さ、関係者もすべて自分の利得のために動き続ける醜さを、これほどまでに生々しく、ありありと描かれていて、山崎豊子の真骨頂だと感じた

  • 上巻の終わり方から、最後に妾のほうから逆襲があるとは思っていたが、こんなにも鮮やかなどんでん返しになるとは、、遺産相続を舞台に、相続される側の骨肉の争いの中で、自分だけは損したくないという醜さとともに、相続する側の積年の恨みの深さ、関係者もすべて自分の利得のために動き続ける醜さを、これほどまでに生々しく、ありありと描かれていて、山崎豊子の真骨頂だと感じた

  • もうこれはホラーです。
    1番怖い、というかおぞましいのは幽霊でも地球外生物でもなく、人間だった。
    エゴと欲にまみれた登場人物ばかりだけど、彼女たちのように強気で横柄な生き方を貫くことができたら、それはそれで幸せなのかもしれない。
    ただ、お葬式で悲しんでくれる人は少ないかもしれないが。

    どろどろと恐ろしいお話だったけど、ラストは爽快だった。
    まあ、手放しに安心できるハッピーエンドではなかったけれど。

    山崎豊子さんは本当に読みやすくて面白かった。
    他の作品も読んでみようと思う!

  • 構成のうまさに脱帽しました。若い日にも読みましたが、感想変わらず、テレビ化も忠実で魅力が伝わりました。

  • いや〜、おもろかった。
    久しぶりにドキドキして、最後どうなるのか気になって一気に読んだ。

著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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