女の勲章 (下巻) (新潮文庫 (や-5-39))

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著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2005年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104393

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女の勲章 (下巻) (新潮文庫 (や-5-39))の感想・レビュー・書評

  • 銀四郎さんよりも白石先生のほうが人的にどうなのという感じがした。
    結局運だったり、色々なものも重なって式子さんはうまくいったと思うけど、式子さんの魅力もあるだろうからそれが誰かに代わってもそのままうまくいくとは思えないな
    まぁ、式子さんも式子さんで覚悟なく流されるままきてしまってどうなのかなぁとは思うけれど。。。

  • 式子のキャラもあんまり好きではなかったけど、それにも増して銀四郎・・・。

  • 上卷前半原本還掌握不到主線,原本以為是式子的奮鬥記,後來漸漸明朗化的是銀四郎擴張自己野望的"養珠業者"般的過程,所有的女人都成為他的禁臠,因為慾望成為他的工具,而這是一個無法停止的失速過程。下卷式子得知真相之後,在巴黎、葡萄牙之旅和白石教授墜入情網,但是後來才發現被銀四郎的陰謀套牢,白石教授黯然離去,式子只能慘取最極端的手段,然而這依然成為銀四郎繼續宣傳的手段之一....

    銀四郎這個角色讓人感到毛骨悚然,造型頗為成功。然而讓我有些動容的是白石教授的感情論和克己的舉止,雖然也可以窺見他的脆弱,但是也符合一個潛心學問者的風範與性格,雖然不是故事中的要角,但讓我印象很深刻。卷末解說提到絕對的現實主義與絕對的理想主義的對決,同情理想主義的同時也不禁感到無力,這個故事或許除了書中的結局,也不做二想了。

    山崎的第一部新聞小說,整體而言故事漸入佳境,內容也很有趣。白石教授的旅行或者黑谷散步,雖然是旁枝,但是都是津津有味的小插曲。

    「制約をあえて自分に課し、そのなかにかえって自己表現の糸口を見出そうというのは、日本の古典芸能に共通な美学である」

  • もっと続きがあってよさそうな終わり方で、消化不良気味。

  • 下巻は一気読み。
    読み応えがありました。

    卑劣さに磨きがかかっていく銀四郎と、華やかな世界の裏で呪縛から逃れられずに苦しむ式子、銀四郎に翻弄される三人のお弟子さんたちの三者三様な生き方。女の嫉妬、裏切り、虚栄心、表舞台の華やかさ、自信、不安。複雑に絡み合って面白い。

    銀四郎の、声が聞こえてきそうな船場ことば。神戸、大阪、京都、遠くはパリやポルトガルまで、それぞれの町並みの描写が的確で、町の雰囲気が目に浮かぶよう。(あとがきによると、パリ、ポルトガルは、現地取材なく、資料の読み込みで書き上げたものだとか!)

    見かけの華やかさに惑わされず、凛と生きることの難しさを感じさせられる小説でした。

  • こんな終わり方。。
    デザイン業界という華やかな世界で生きる一方、男に翻弄されていく式子。パリの描写は素晴らしかったけど、それだけエンディングの落胆が激しい。

    松嶋菜々子でドラマ化らしいけど、銀四郎は誰がやるんだろ。

  • 2016/7/20読了
    銀四郎の冷酷さは変わらないが、白石先生が式子を突き放した
    これは、ありえないんじやないかな

  • 来月パリに行くのでパリの描写があって驚いた。女子の嫉妬を操り仕事を進めていくか。。。苦笑

  • ハッピーエンドで終わらないところがよかった。

  • 白石先生始めから気に入らんかったよ…。イヤな男ばかり出てくるね。式子ほどの女性がこんなふがいない結末つまらない。銀四郎のパリへの渡航費が45万?時代を感じる。

  • 残念な結末ですね、後味が悪いです。主人公、式子を取り巻く銀四郎と白石先生の組み合わせで不幸が完成しています。
    特に白石先生の学問優先、恋愛に対して潔癖過ぎ、それ故他を突き放す姿勢が際立ちます。その姿勢で一度目の過ち、元妻の自殺から学習せず二人目の犠牲者を出すことに。
    二人の男とも、自らの欲を最優先させることで周りの人たちが不幸になる構図です。
    倫子も同様に自分の欲を優先してしまうが、まだ躊躇いがあり、終始一貫している男二人とは違いますね。

    女の勲章という表題とは裏腹に男の我儘に翻弄される女達という印象の物語です。結末を知りたいという思いだけで最後まで読みました。

  • 船場を描いた小説から社会派小説へと繋がる橋渡し的な作品。主人公は従来の船場小説から出てきたような嬢さん育ち、だがその周囲の(年下の)キャラクターは、いずれも野心を秘め、白い巨塔や華麗なる一族以降に出てくるような要素を持つ。一方、(これも船場小説時代には目立たなかった)仏文学教授や記者のような、良心的存在もきっちり配され、以後の山崎作品の特徴が出始めてる。ストーリーとしては男女関係の泥沼があざとく、(良いキャラの)男の性格設定も非現実的な印象だが、一気に読ませる面白さは相変わらずで、ラストも伏線を活かしたうまい描写。何より、敗戦後15年という時期に、早くもファッションデザイナーの世界が舞台になってるのが驚き。

  •  つらい。この救いのなさ、後味の悪さ。

     船場の嬢はん出身の主人公大庭式子は、洋裁学校を立ち上げ、デザイナーとして脚光を浴びていく。式子を中心に、打算と野心にまみれた敏腕マネージャー銀四郎、優秀で抜け目ない3人の助手、そして式子の精神的支えになっていく白石教授によって複雑に人間関係が絡まっていく。
     式子が銀四郎のお膳立ての上、意のままに操られていけばいくほどに式子の不安定さが増し、読者は目を離せなくなる。自分=商品である芸能の世界の人たちなどにとって、自分のコントロールできない渦ができていく様子は他人事とは思えないのでは。
     倫子、かつ美の富と名声を求める野心、虚栄心も浅ましく、唯一銀四郎と対等に取引し、ランベールの型紙を盗み銀四郎を出し抜こうとする富枝のしたたかさが小気味いい。
     白石教授が銀四郎に対して怒りを込めて放った言葉とその答えが印象的。
    「君は、一流の大学で教育を受け、仏文を勉強した人間なのか。」
    「知能テストがよかったから一流の国立大学へ入れただけのことで、教育と人格が遮断されているのが日本の教育やおまへんか。」
     この会話に二人の対照的な考え方が凝縮されており、銀四郎のほうが現実をよく分かっていると思わざるを得ない。同時にこれは「白い巨塔」での財前教授と里見助教授を彷彿とさせ、豊子自身、白石教授のような理想論者よりも銀四郎というキャラクターを愛しているのだろうと感じた。

     著者の作品の中で主人公が最後に死を選んでしまう結末といえば、「華麗なる一族」があるが、この作品との違いは
    ・主人公が理性的か、感情的か
    ・志を持っているか否か
    ・死後遺された人々に悔恨など残せたか否か
     どうしても万俵鉄平の死ほど無念に思えなかった。
     哀れだとは思うけど、銀四郎の仕掛けた経理のレトリックなんて自身で管理・把握していれば見破れたはずで、打つ手はいくらでもあったであろう。本来の志を忘れ名声欲と金銭欲にまみれたのは自分自身であり、挙句愛に生きる!なんて頭の中お花畑かよ、と思ってしまう。ただただ式子は経営者に向いていなかった。それだけ。

  • ギラギラと仕事に打ち込む男とそれに翻弄され欲にまみれて行く女。
    欲にまみれたギラギラした世界観がたまりません。

  • 初山崎豊子、面白くてあっという間に読了!
    主人公をはじめとした登場人物達の、ひいてはこの小説自体の生命力の強さに驚き。
    ファッションの専門用語はわからないものもあったけど、女性ならこの華麗さに気分が乗ると思う。いつの時代も同じ。
    一方で、式子と白山教授のパリやポルトガルを旅するシーンは本当に素敵だった。緻密な美しい描写、行きたくなりました。
    しかし、雪崩が落ちるようなクライマックス、薄ら寒くなるようなラストシーン。読み返したいという気持ちにはならないかな…。

  • こんな面白いの読んだことない。身近なひとみんなに読んでもらっていろいろ話したい。銀四郎を前にしたら、私ならどの生き方をたどるのか、2人の女を同じ理由で死なせた白石教授の佇まいとはとか、何より私が産まれる20年前にあふれていたこの豊かな会話力と野心の力強さは、今わたしが触れる社会ではなかなか目にしないものだとか。

  • 14/10/2013
    例によって救い用のない結末。
    仕事にかける情熱の源が人それぞれ。自分の欲ばかり考えているとこうなると訴えたかったのでしょうか。

  • 上巻より続きます。

    冷酷でやり手、切れ長眼の年下男、銀四郎(う~ん、何度書いてもワルそうな名前だ・・・)の冷淡な拡大計画はとどまるところを知らず、船場出身のいとはんデザイナー式子の地位をさらに高め、前例のない仕事を次々と成功裏におさめ、いよいよ、パリへ舞台を移そうとしていた。もはや日本のファッション界を代表するスターデザイナーとなった式子先生。しかし少しづつ、虚栄で飾られた勲章が重く影を落とし始めるのでした・・・

    下巻も相変わらず、銀四郎の快進撃が続きます。あまりにやり手なので、腹立つー!と思いながら読むのですが、まあ、あそこまで徹底して商売として割り切れたらもうご立派としかいいようがありません。

    物語のラストはなんとも残念なもので、やるせなくなってしまいますが、「やっと銀四郎から逃れられた・・・」という安堵感もないこともない。でも、
    やっぱり残念。

    ところで、この物語は大阪に実在する服飾専門学校の学園創始者であるデザイナーがモデルになっていると言われています。登場するエピソードも事実と酷似したものが多く、発表当時は著者との間で冷戦があったもよう・・・(そりゃそうでしょうねえ)
    今もNGワードなのかしら。と思って学校のホームページを見てみると、この作品のことが紹介されていて、えっ、もういいの?と拍子抜け。
    そして、そのニュースに添えられた三人の写真。並ぶのはディオール氏と先生、そして「銀四郎」らしき人物も・・・

    物語を通して全体的にドロドロ渦巻く世界ですが、和装から洋装への過渡期に道をつけた逞しい女性たちの仕事ぶりや、のんびりした船場のいとはんがここぞと言うとき(理不尽で攻めてくる先輩デザイナーとの対決や、ファッションショーでの堂々とした挨拶など)には毅然とした態度でバーンとやってのけるあたり、すかっとする場面も多い作品です。
    女性が男性にない領域の魅力と才能をもとに仕事をして輝いていた時代だったんたなあ・・・と思うと、なんとなく、自分の仕事ももっと攻めてみようかな(という性質の仕事でもないが)、なんて勇気をもらったりしました。

    しかし、小説として眠らせておくのは惜しい。昔、ドラマ化もされたようですが、今やれば、ぜったい盛り上がると思うわ・・・。

    沢口靖子と及川ミッチーあたりでいかがでしょう。

  • 新聞連載小説として読めば確かに面白く、ぐいぐいと惹き付けられて読んだけれど、もう少し続きを描いてほしかった気が。死を選んだのもちょっとあっけなかった。彼女の他の大作と比べるとちょっと残念。

  • ここまで最低な男見たことがない。
    昼ドラのようなドロドロで一日で一気読みしたけど、ものすごい不快感…

  • 本書に登場する女性たちの場当たり的な嫉妬や野心、気まぐれな優しさが興味深くて、一気に読んでしまった。彼女らの、特に主人公大庭式子が本当に欲していたのは何だったのだろうか、いまだによく分からない。

  • 白石教授の登場で、式子が普通の女性になり、あっけなく幕を引いてしまったのが残念。銀四郎に一矢報いるのでは?と予想していたのだけれど。それは他の3人の弟子も同様で、結局、銀四郎ばかりが得をしているようなのは納得できない。
    富枝には一番期待してたんだけどな。

  • 読了。本当は全集に収録されたものから。ムービーになりそう・・・。

  • 男女、金銭、さまざまな欲情が絡み合い、駆け引きが行われる。気付いた時には、もう引き返せないところまできてしまっていた式子。
    読み始めたら止まらなくなる。

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