- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101104430
感想・レビュー・書評
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石油の開発という新しいステージ。
単純に損得、安い高いだけでなく、利権が国を超えて争われる。また、自分が目をかけた部下を中心としたチームが主軸で動き出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
弱小自動車メーカを外資とくっつける話がメイン。里井副社長が壹岐に嫉妬して横からごちゃごちゃやって挙句心臓病で倒れて合併も東京商事に一杯食わされてちゃんちゃん。大佐の娘との老いらくの恋が意外に長くて面倒、要らんパートだと個人的には思ってしまう。。。
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2016
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主人公である壹岐が段々嫌な人間に見えてきました。
良い人ぶって、でも会社の為なら裏工作でも何でも平気でやる、そして女性には煮え切らない態度、親としても失格な人格。
そしていつの間にやら社内で社長に次ぐNo.2の座まで上り詰める。
次の巻がいよいよ最終話、期待して読みたいと思います。 -
アメリカの大手自動車会社との提携もライバル会社にかっさらわれ、次に浮上してきたには、イランの石油採掘。が、公社の思惑通り、他の総合総社とも共同事業で権利は微細に抑えられる。次なる一手出ようとするも、大博打の感は拭い去れない。千里との関係も、最終巻に向けてどうなるのか?
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自動車会社の提携、イランでの石油採掘、色恋話に戦争の記憶、ライバルの心臓病やトローリング。話がかなり拡散してきた。登場人物が多く、文体は読みやすいのに読みにくい。長すぎてだんだんとだれてきた。それでもだれさせる手前で色恋話が入ってきたりして絶妙。主人公に全然魅力は感じないけど。
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10/6
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壱岐正の勤める近畿商事はいよいよ石油開発に挑む。
壱岐は専務に昇格し、社内での地位をますます高めてゆく。しかし昇進すればするほど周囲との確執も大きくなり、里井副社長と激しく対立する事になる。
石油開発ではイランの油田の開発権を得るために、日本の商社グループを抜け、アメリカの会社と組んで落札を狙うという、ある意味日本を裏切ったとも受け取られかねない決断をする。一方、千代田自動車とフォードの提携では東京商事の鮫島の暗躍もあり、敗れる。そこでもすぐに次の手を打ち、千代田自動車とユナイテッドモーターズの提携を画策する。
この巻でもっとも印象に残ったのは、中東の不毛地帯での石油利権を巡る争いだ。五菱商事の上杉や近畿商事の兵頭があらゆる手段を駆使して石油に関する決定権をもつミスターXに会おうとしのぎを削る。砂漠、土漠の乾いたすさまじい自然の描写も、まるで自分が砂地獄に迷い込んだような気分になる。
展開も早くスラスラ読めた。
本来は正義感の強い人間でありながら、商売のために手を汚さざるをえない壱岐が哀れになってきた。