- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101111308
感想・レビュー・書評
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【展示用コメント】
社会人として、意外と必要なこと
【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000828311&key=B154528578530635&start=1&srmode=0&srmode=0#詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人は礼儀正しい。海外の人が感じる典型的な日本人像。この言葉に疑いを持つ現代人はいないだろう。でも本当だろうか?著者が強調する森鴎外の「礼儀小言」を読むと、その認識に不安がよぎる。小津安二郎の言葉の引用も強烈だ。品行と品性。本書を今読んでも新鮮に感じるのは、実は日本人の品性について、まだまだ考える余地がある所以ではなかろうか。
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『礼儀作法とはマネである。形骸である。しかし、私は、その形骸のなかに何者かが存するのではないかと考えている。形式には、その形式を生んだ、そのモトの意義というものがあるはずである。』p33より
礼儀作法とは、あまり難しく考える必要はなくコミュニケーションを円滑にとるためのツールに過ぎないのだと。
短い文章でなかなかにテンポよく読みやすい。 -
礼儀作法とは何か。それは「他人に迷惑をかけない」ことだと、山口瞳はいう。そのためにも「まず、健康でなくてはならない」と。世に作法の本は数あれど、礼儀を人づきあいの根本から教えてくれる書物は意外に少ない。「電話いそげ」「パーティーの四つの心得」「なぜか出世しない通勤の天才」など、金言の数々も心にしみる。とりわけ社会人初心者に贈りたい人生の副読本である。
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『世相講談』が面白かったので、これも読んでみました。入門書、というわけではなく、エッセイです。内容は、2013年の時代に読む本ではありません。
何でもかんでも読みゃいい、ってもんじゃない事を痛感しました。 -
作家山口瞳の副読本である。(あとがき)
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一家言あるんですよ。この作者には。
でも、押し付けてくるわけでもない。
礼儀作法を「え~いめんどくさい」と感じる人は、一度読むのもよいかもしれない。
だからといって、何か変わるかどうかは疑問だけど。
固く考えず、さりげなく。 -
20130507
語り口が軽妙でさらさら読める本。マナー本にしては独特だけど、そうそう!と思うこともあり。可愛らしいおじさん(笑) -
自分の話で恐縮でありますが、35歳ともなると、世の中の礼儀なんて守らず天衣無縫に生きていきたいなんて願望も格好がつかなくなって参ります。今までそういうものに極力触らず生活していましたところ、どうにも世間との齟齬に疲れまして、何か人生の指標となるものがほしくなって参りました。でも生来のひねくれっぷりにより、人生訓やマナーなどを書いた本に対しては激しく拒絶反応が出ます。
そこでこの本。山口瞳の読みやすい文体で書かれた内容がまた軽くて良いです。斜に構えて内容が身に入らなくなるほど説教臭くならず、さらりと世間の礼儀を解析してくれております。こんぐらいのことから一般世間における礼儀の基本としてもいいんじゃないでしょうか。スピーチは長い方がいい、とか。