- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101111322
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
どの作品も味があってよかった。
-
山口瞳の小説を読んだことはない。
だから、僕にとって、エッセイストという印象が強い。
晩年の連載を抜粋したものであるが、
入院したときに、親しい人の死を知るというのは、
なんとも不思議な因縁だな、と思う。
それから、向田邦子に関する記述は興味をそそられる。
なんとも魅力的に描かれているのだから…… -
筆者の書くエッセイは大好きで、ずいぶん前からいろいろと愛読しているのに、有名な「男性自身」シリーズは読んだことがなかった。これは、山ほどある「男性自身」(これは週刊新潮で31年続いた連載エッセイである)から、嵐山光三郎氏が選び出して一冊の本にしたものである。
好き、嫌いを書いてある部分を読んでにんまりと笑ったり、僕にとっては日本文学史上の人間である人が生き生きと登場したりする中で、軍隊と徴兵制については、毅然とした態度で書いてあるのに驚いた。こういうスカッとした意見は好きだ。ふわっとした文章の中に混じっているとなおさらはっとする。本当は、他の文章が「ふわっと」しているわけではないのかもしれない。厳しい何かを包む層のようなものが、若輩者には考えられないほど分厚いのかもしれないと思い、それが魅力なんだと思う。 -
規則正しい生活をする。特に運動を欠かさないようにする。
外国人が飛行機から降りるときは、必ずスチュワーデスにナイストリップと声をかける。 -
山口瞳の手による「男性自身」というコラムがあり、それは31年の長きに渡って週刊新潮に連載されていた名物コラムであった、ということは知っていたけれども、私は週刊誌を全くと言ってよいくらい読まないので、実際に読んだのは、この文庫本が初めてのことだ。身辺雑記に近いものなのに、また、特に劇的なことが何か起こるわけでもないのに、飽きずに最後まで読ませる本、たいしたものだな、と思う。
-
山口瞳を読んだのは初めてだったが、ナカナカに面白かった。晩年の作品ゆえ、訃報が多い作品。
-
著者の作品を初めて読んだ。選んだ作品が悪かったのか、人気作家であることは実感できず。何から読めばよかったのか?