大人のための残酷童話 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101113166

感想・レビュー・書評

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  • 「天国へ行った少年」は、ホラーじみていて好き。「虫になったザムザの話」はせっかくのカフカが台無しよ。どの話も読後感が悪いのは凄いね。

  • やはり童話は綺麗さっぱり終わるのもではないんじゃないかな。人魚姫のような物語が多数あってもおかしくない。前々からそう思っていたことがここに残されたり、といった感じ。残酷だったり官能的だったりと非常に大人向けだけれど、面白い。猛毒あってこその教訓だと思う。

  • 文末の教訓に大笑い。
    さすが倉橋さん!!!

  • h10-図書館ー2024/04/10 期限5/1 読了4/ 返却4/

  • 知ってる話、知らない話。
    読んでみたら、知らない話だった。

  • 再読。

    単行本にあった旧仮名遣ひと「教訓」がなくなったのが残念。
    うろ覚えだが
    「人は下半身には恋をしないものです」
    「真の愛とは醜いものを愛すること、つまり不可能」
    「愚か者が幸福になることはありません」
    「坊やに恋をする資格はないのです」
    「自分のルーツを調べるものではありません」
    「厄介者をどうにかするのは家族の責任」
    「神様とはつまりお化けなのです」
    「人は自分を愛してくれる人を愛するとは限りません」
    …読みたかった。

    単行本のあとがきに「救いのない話」とあったような気もするが、愚かな者は酷い目に遭い、凡庸な者にも「お前は中途半端に賢く、妙に物分かりがよさそうで、責任を取らず、決断せず、判断はいつも少しずつ狂う。そういうお前の愚行の積み重ねが今日の結果を生んだのだ」と容赦がない。

    指輪の話で王様の「大胆な説だが根拠がない」が少しツボった。

  • 2019.4.17-212

  • 2018年12月30日読了

  • 00.8.4

  • 090120(m 090211)
    090919(s 不明)

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著者プロフィール

1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。

「2012年 『完本 酔郷譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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