さびしい乞食 (新潮文庫 き 4-26)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131269

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  • 乞食の元締め御貰餓津衛門(オモライガツエモン)の御曹司・固呂利(コロリ)が、乞食道の修行のためアメリカ留学で得たものは何であったのでしょうか。 ひとに物乞う寂しさ、お金持ちも乞食も区別なく襲いかかる不条理な世の中の憂い、一蓮托生の運命の巡り合わせ・・・。 笑いと涙で語られる〝10歳から100歳までの<こども>と<おとな>のための童話〟は、前作『さびしい王様』のストン王国のストンコロリ-ン28世が引き続き登場する〝王様と乞食〟の七転八倒の長編童話です。前作を読んでから51年ぶりの続編読了に、感無量です。

  • 社会的弱者について最高潮に議論が白熱している今読み終わった。
    前作「さびしい王様」より悪ふざけはトーンダウンして幾分読みやすくなった。

  • 「さびしい王様」の続編。なのだが、舞台も主人公もが変わったせいか、雰囲気が違う。おフザケが減ってリアリティが増した感じである。

    独立した話としては楽しめるが、「王様」が好きな人には物足りないかも。

    更に、「さびしい姫君」に続く。

  • H27.2.23読了 中学生のころ(30年前!)に購入。再読。いいね。

  • みんなどこか抜けてて、ままならなくて、さびしい。

  • 読んだのは中学時代。

  • 企画コーナー「追悼- Steve Jobs・北杜夫」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
    展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2011/11/1-12/22まで】

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1235963

  • 北杜夫さんを偲んで……
    井上ひさしさん同様、読書が楽しいと思うようになってすぐ、中学生の頃に出会ったうちの一冊。

  • おとなとこどものための童話シリーズ第二作目、昭和49年発行、生まれる3年前だけれど、何だか現実離れしているのに、何か引き込まれるものがあり、今も昔も人が面白いと思うものは同じなのかなと改めて思った。そして、前作も今回もそうだが、どうも先が気になる終わり方なので、どうしてもこの先どうなるのかを読みたくなるようにできていて、これまたうまくできているなと思う。おとなとこどものための童話とうたっているけれど、こどもには難しい気もするが…。次は完結編なので、どういうふうに終わりを迎えるのかが楽しみだ。

  • 言葉は『差別』なのか?「さびしいホームレス」なら良いのか???

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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