- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101134147
感想・レビュー・書評
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山本周五郎さんらしい、傑作だと思います。歴史小説というカテゴリになってますが、周五郎さんの作品は、是非、女性に読んでもらいたいものが多い気がしますね。
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文章の巧みさが流石です。
特に『偸盗』の文章が秀逸です
一人称で語られている物語が、まるで上質な狂言をみているように思われてきました。
『青竹』、『饒舌り過ぎる』もしみじみと心に染み入りました
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山本周五郎の短篇集。
いいっす。
どのお話も、つい引き込まれて読んでしまいます。
この魅力、どこにあるのでしょうか。
語り口のうまさ、ストーリー展開の巧みさ、いろいろあるでしょうが、何より書いている人の「人間というもの」に対する確かな見識があるからでありましょう。
いいっす。 -
再読
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貸してもらいました(ありがと〜!)この柔らかな文章(最初の短編ではちょっととまどいましたが)と、淡々と人間の描写をしながらも感情をあざやかに描き出す抑えた美しさに、日本の文化の成熟を見た、というと言い過ぎか…これで今から半世紀以上前に書かれたお話なのです。本当に美しいよ。
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どれも周五郎らしい、でもそれぞれに色合いの違う短編が揃った読み応えのある短編集。男の武骨な弱さと女の健気な強さ、時の流れの無情さや夢物語ではない現実の厳しさなどのこもった世界は、時代小説という枠を越え、普遍的な「人間」の哀しい愛しさを表しているようで、とても身近に感じられます。個人的に好きなのは「夜の辛夷」「並木河岸」など。切ない…。
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"みずぐるま"、"饒舌り過ぎる"が好き