- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101134536
感想・レビュー・書評
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「日本婦道記その2」といった感じ。
女性が主人公の小説はあまり好きではないが、存外に面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初期代表作の「日本婦道記」の属する作品を集めた一冊。
300ページ弱で17編と、短いのがたくさん入ってます。
このシリーズが多く書かれたのは、太平洋戦争中なんですよね。
武士道や婦道としてのあるべき姿に殉じるというのは捉えようによっては滅私奉公的な捉え方もできなくはないと思うけど、周五郎作品の人間像は「内省」とか「克己」だとかだと思う。
どうしようもない社会の何がしか、というのはいつの時代だってあるものだと思いますが、そうしたものにどうやって打ち克って生きていくのか。
周五郎から日本人へのメッセージがつまったシリーズ。
どれも面白いけど、戦国の城ものは特にいい。置かれてる状況や求められる判断がいちいち究極的なので、いろいろ想像しながら読むと相当に楽しい。 -
17の短編。戦時の国家総動員で規制厳しい中、書かれたという前提がある。主題は、時代を戦国期、幕末と異ならしめているとはいえ、戦時の妻または女性の取るべき態度、行動に言及したもの。窮屈な感はやむをえないか。13.3.24
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直木賞を辞退した作品をベースに短編17編が収録されている。筆者が込めたテーマは「 本当の女性の美しさは男は気付かないものである 」本作品の特長は全編を通じて古来戦場の男たちを陰で支えてきた凛とした女性と労働の尊さを柱に据えている点。しかも実在する人物像をベースに執筆されている点。強さと美しさが同居??と感じながら読み進めていくと表題作の文中に一つのヒントが「長い苦労に耐えていくには‥」なるほど!全作品傑作。
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本当に大切なものは、自我でもスキルでも財産でもない。自己を確立して居る人は、そういうものを捨ててしまえる。自我意識なんて、ないほうがいいのかもしれない。
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2010.11.11(木)。
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全部本当に良かった。
忍緒の脚色がすごいw笄堀と最初のこの二編ですごく感動したのに、史実を知って笑いました。松子のモデルの小松は実際は夫につかえ尽くすなんてとんでもないという恐妻だったようですねw -
好きデスとも