釈迦 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101144382

感想・レビュー・書評

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  • 寂聴は釈迦の晩年と言葉を物語った。
    師ブッダの従者アーナンダに同行した私は師の入滅後、遂に阿羅漢となったアーナンダに涙した。
    旅の途中では、誤ってブッダに毒キノコを供した者を何処までも赦しその者の未来まで思い遣る怖しいまでの懐の深さに驚嘆した。他にも印象に残る話ばかり。
    また読み返したいと思ったのは若い頃に読んだ井上靖の孔子以来、かもしれない。 

    下村湖人は論語物語で孔子の晩年の放浪と言葉を物語ったとか。次は孔子と弟子たちと旅に出るとしよう。

  • 日本人は少なからず仏教徒と言われる。多くは開祖がいてその人の教えの印象が強い。その原点にある人を小説として描いている。これが凄い。もちろん瀬戸内寂聴のブッダ理解であり、仏教理解ではあるけれど、そこに確かに仏を感じるような気がする。寂聴の福音書といったような感じかな。そういう意味では今までになくブッダを近くに感じられるような気がするいい作品だった。巻末の横尾忠則の解説も素晴らしい。

  • 前に手塚版ブッダなら少し読んだことがあるけど、聖☆おにいさんを読み出してから改めてブッダの生涯に興味がわいてきた。

    これは読みやすくて面白かった~!アーナンダの視点から描かれているけど、ブッダ自身の回想もあったり、物語として面白かった。

  • 子供の頃から、お釈迦様は神様だった。寂聴さんの人間ブッタにふれ、仏教が身近に感じる事が出来ました。

  • 大変読みやすい文章で書かれている為、釈迦を知らずに読んでも非常に面白い。

  • 自分プラクリティっぽいorz

著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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