司馬遼太郎が考えたこと〈7〉エッセイ 1973.2~1974.9 (新潮文庫)
- 新潮社 (2005年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152493
作品紹介・あらすじ
'73年10月、第四次中東戦争が勃発、日本中に石油ショックの激震が走った。町からネオンが消え、主婦はトイレットペーパーを求めて奔走、世間に漠然とした"終末観"が流れる。このころ司馬遼太郎は『空海の風景』の連載を開始。いっぽうベトナムなど活発に海外を旅行して、文明と文化に関する独自の考察を深めた。この巻にはルバング島帰還兵・小野田寛郎氏への戸惑いを綴る「服従について」など58篇を収録。
感想・レビュー・書評
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司馬さんの「小説」にかかわることではなく
司馬さんの個人的な「ちょっとしたこと」が
とても興味深く、面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1973年2月~1974年9月の間のエッセーです。
後半は、竜馬がゆくとの関係でしょうか、土佐に関するものが多かったです。
司馬さんが好きな東北のお話し、「安藤昌益雑感」のなかで、日本人にはめずらしい「思想的存在」という概念が面白かったです。
最後にアメリカ文学者、亀井俊介氏の「司馬遼太郎の美学」という欄で、司馬作品の最初から坂の上の雲までの作品の分析が、司馬作品の深淵にせまる参考になりました。 -
17/11/20読了
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みっきぃS
1973年2月から1974年9月に、新聞、雑誌、週刊誌、単行本などに執筆された文章を集めたもの。大半は既読。今回興味深く読んだのは、『豊後の尼御前』と『服従について』。 -
「若い訪問客」と「漢字と孔子」が面白かった。
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09.2.28
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脳が洗われる。