司馬遼太郎が考えたこと〈7〉エッセイ 1973.2~1974.9 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152493

作品紹介・あらすじ

'73年10月、第四次中東戦争が勃発、日本中に石油ショックの激震が走った。町からネオンが消え、主婦はトイレットペーパーを求めて奔走、世間に漠然とした"終末観"が流れる。このころ司馬遼太郎は『空海の風景』の連載を開始。いっぽうベトナムなど活発に海外を旅行して、文明と文化に関する独自の考察を深めた。この巻にはルバング島帰還兵・小野田寛郎氏への戸惑いを綴る「服従について」など58篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 司馬さんの「小説」にかかわることではなく
    司馬さんの個人的な「ちょっとしたこと」が
    とても興味深く、面白い。

  • 1973年2月~1974年9月の間のエッセーです。
    後半は、竜馬がゆくとの関係でしょうか、土佐に関するものが多かったです。
    司馬さんが好きな東北のお話し、「安藤昌益雑感」のなかで、日本人にはめずらしい「思想的存在」という概念が面白かったです。
    最後にアメリカ文学者、亀井俊介氏の「司馬遼太郎の美学」という欄で、司馬作品の最初から坂の上の雲までの作品の分析が、司馬作品の深淵にせまる参考になりました。

  • 17/11/20読了

  • みっきぃS
    1973年2月から1974年9月に、新聞、雑誌、週刊誌、単行本などに執筆された文章を集めたもの。大半は既読。今回興味深く読んだのは、『豊後の尼御前』と『服従について』。

  • 「若い訪問客」と「漢字と孔子」が面白かった。

  • 09.2.28

  • 脳が洗われる。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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