スミスさんの感想
2018年11月20日
第一巻、第二巻と比べて恋愛要素の強い第三巻であった。ヒロインのお通が死を覚悟する程、主人公武蔵のことが好きだと伝えるシーンは鳥肌が立つほど臨場感あふれるものだった。お通の恋心の描写はとてもリアルで読んでいて面白いが、もし自分がお通のような女性に好意を持たれる機会があったとしても私は少し距離を置いてしまうかもしれない。もちろん彼女の一途な愛を貫く姿勢は魅力的だが、私はお互いに刺激し合って向上しあえるパートナーが理想だと考えているためお通のような少々依存気質のある女性は自分には相性が良くないと思った。小説中の様々なシチュエーションで自分ならばどうするかと登場人物を自分に置き換えてみると、本書をより楽しめると思った。
m-tkさんの感想
2013年5月2日
野、山、京都の景色か読むほどに浮かんでくる。読み出したら止まらない面白さ。
1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。 「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」