真田太平記(十一)大坂夏の陣 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156446

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=39376

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA87463023

  • 幸村のクライマックス。手に汗握る展開。
    真田の存在感を十分に発揮。やはり、この場面は格好いい!

  • 負けると分かって挑む戦か…どんな気持ちで戦っていたのか、とても想像できない。100%納得のいく戦い方ではなかったかもしれないけど、最期はスッパリとしていて幸村らしかった。次巻は未知の領域。どんな展開が待っているのか。

  • ついに幸村が逝く…
    「いまの天下に、初一念をつらぬく漢たちがどれほどいようか」(信之)
    池波正太郎さんがこの物語で言いたかったことではないだろうか。

  • 意外とあっけない。

  • 池波正太郎には関ヶ原の西軍も大坂の陣の豊臣家にも、愚かな戦をしやがって、うまくやれば勝てたものを、の思いが強いんだろうなあ、というのを読んでて端々から感じた。/和睦の折り、幸村のもとをおとずれ、旗本にありながら、幸村の冬の陣での活躍を「胸がすいた」と語り去っていった滝川三九郎/信之の、お通への募る慕情/寝返りを説得せよ、と設けられた信之と幸村の兄弟対面。しかし幸村にその気がないことは対面した瞬間にわかり、死ぬ前に兄をひと目見たかっただけと知り、それからは思いの丈を話し合う兄弟の場面「大御所が憎いのか?」「いいや…」「では、何故に戦うのじゃ」「わかりませぬ」「何と」「まことに、わからぬのでござる」にこめられた万感/初一念とは、事にのぞんで一瞬のうちに決意をかためることだ。その一瞬に、決意した者の全人格が具現されることになる。口に出さずとも、武士にとって、この初一念ほど大事なものはない/「若いころは、さておき、いまのわしは、鏡のようなものじゃ」 家康を怖れ、家康を敬愛し、家康を憎み、家康に親しむ、百人百様のひとの心が、家康という鏡に映っているというのだ 相手の出様によっては鬼にも仏にもなる/

  • タイトルの通りまるまる一冊大阪夏の陣。

    最初のうちは奮戦する大阪勢だったが、
    幸村の思い通りに作戦を進められず、
    みるみるうちに劣勢に追い込まれ、
    幸村も佐平治も死を覚悟する。
    そして訪れる最期の時、大阪落城。
    片桐勝元はこの小説でも胃が痛そうだった。

    最終巻でやる内容なのかと思っていたら、
    まだ後1巻残っていた。何をやるのだろうか。

  • 真田太平記のクライマックスともいえる11巻。真田幸村は向井佐平次とともに、大坂夏の陣で戦場に倒れる。草の者もほとんどいなくなり、最終の12巻はどうなるのか?

  • ついに真田幸村も討ち死に。豊臣秀頼は、何のために戦いを再度の挑んだのかよくわからず。

  • 真田幸村は、ジレンマを抱えながら大坂夏の陣を迎える。
    己の命に変えても、家康の首を取る。
    この覚悟を胸に、最後の戦場に出陣。
    幸村の戦ぶりを刮目せよ。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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