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- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101158242
感想・レビュー・書評
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被害者としての庶民を描いた作品はたくさんある。しかし、戦争開始時の高揚感など人々が振り回される実像が描かれている。ジャワでの日本人の謳歌するさま、学童疎開からの逃亡など実際はあったんだろうなあと思う。虚構は、「発語訓練」ほどの毒を感じなかった。
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日本が戦争に勝った未来のシナリオと言う小林信彦らしいハチャメチャな挿入部が2箇所入りますが、全体的にはシリアスな純文学に近い作品です。もちろん、本文中にも時折ギャグが挿入されては居るのですが、なんだかシリアスに照れて無理やり挿入したようなアンバランス感があります(それはそれで面白いのですが)。
恐らく著者自身であろう長男の息子の視点を中心に、初期の戦勝時の高揚から、末期の空襲などの恐怖までが描かれていきます。「ぼくたちの好きな戦争」という題と裏腹に、その悲惨さ、馬鹿らしさをいかに後世に伝えるかを念頭において書かれた作品です。
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これは凄い。面白い。
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