こんなに変わった歴史教科書 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101164465

感想・レビュー・書評

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  • 歴史上の新発見などで歴史が改定されていることは各所それぞれではある程度知っていたが、教科書として通してみると「ここまで変わっていたか!」と改めて思い知らされた感があります。

  • 「良い国作ろうキャバクラ幕府」とは松村邦洋の名言だが、鎌倉幕府の実権確立も何が本当にその実態なのかという評価も歴史学の進展とともに解釈が様々であり諸説が入り乱れているらしい。他の「歴史的事実」としてかつての教科書で学んだ事象も新たな文献が出るたびに再評価されているようで、どれも確固たる事実とするには弱いようだ。確かにこうした歴史は解釈のしようによっては右にも左にも行くので、その事情も判らんではないが、どこかでエイヤッと決めつけないと歴史を学べなくなるジレンマだ。とは言え、こうした新解釈・事実が出て来ると時代小説はまだまだ新たな視点で書けることになるのだろうな。

  • その歴史知識は、もう古い。
    あのお札の人は聖徳太子出ない。鎌倉幕府はイイクニに
    は開かれない。切支丹にさせたのは踏絵ではなく絵踏。
    昭和の教科書と平成の教科書を比較しながら、史学研究
    の成果を楽しく学ぶ。

    本書によると、旧説が新説に改められるのに必要な時間は
    おおむね30年くらいであるという。
    歴史好きからみれば、あまり目新しい内容は無いが、教科
    書がどの様に変わっているのかがわかるのは面白い。

  • 自分が中学生の時に習った”歴史”と、中学生の息子が現在習っている”歴史”との違いがわかる良書だと思います。
    歴史はけして「暗記モノ」ではないことがよくわかります。今じゃ「イイクニ作ろう鎌倉幕府」じゃないもんねぇ。

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著者プロフィール

1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを勤めた。1992年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は『寛永時代』(吉川弘文館)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『歴史をつかむ技法』(新潮新書)、『流れをつかむ日本の歴史』『武士の人事』(角川新書)など多数。NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも数多く出演した。2020年逝去。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻+別巻4冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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