軽いつづら (新潮文庫 ま 2-8)

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  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101169088

作品紹介・あらすじ

豆腐のルーツに思いをめぐらし、女性の名前と時代の関係を語り、オチョクルという言葉の語源を探る。あるいは、背広のボタンの正しいかけ方を説き、紳士はなぜいつも鉛筆を持っていなければならないかを論じ、果ては、上野の西郷隆盛像の犬の性別と名前について講義する。-生活・風俗から文化・歴史まで、雑学知識の蘊蓄と鋭い人間観察で、軽妙酒脱につづられたコラムの名品92篇。

感想・レビュー・書評

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  • 丸谷才一のエッセイはほんとうに楽しい。
    ずいぶん前に読んだことがある本なのだが、買い直してしまった。

    ただ、この本は後書きがいま一つですなぁ。毒というのはなんか違うよ。
    後書きを読むのはよして、丸谷才一の洒脱な文章を楽しむのがよいと思います。

    丸谷才一の本なので、もちろん旧仮名遣いで書かれているわけですが、これがちっとも読みにくくない。
    読んでみたことのない方、おためしあれ。

  • 市島春城についてのコラムがありました。

  • かなりの物知りで、各ジャンルの事象に関し深く優しい評論をする作者。偉いのにえらそうにしない態度がグー!沢木耕太郎など著名人も虜にする、雑学王のほのぼのトークに乾杯!

  • 30年以上前に書かれた「遊び時間」を読んだときはさほど感じなかったけれど・・・本書を読み進めるうちにこういう書きかた、どっかで読んだことあるような気がしてきた。それは村上春樹。氏が書く文を思い起こさせる。というのはきっと間違いで村上春樹のエッセイ風の作品を読むと丸谷才一氏の書くものを思い起こさせるというのが正解なのかもしれない。(和田誠氏の描く洒脱な挿画も、村上作品によく使われている)

     それにしても和田氏の描く著者の顔は似ていると思う。
     

  • 丸谷才一さんのエッセイ集。
    幕末以降の歴史に関する話題が多い印象を受けましたが、歴史音痴の私でも楽しく読めました。
    鋭い洞察を軽妙洒脱に綴っていく丸谷さんの文体に魅せられました。

  • 短く、おもしろく。考えてみれば丸谷流挨拶的なところがあるね。

  • ま-2-8

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著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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