- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101174143
感想・レビュー・書評
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「花の慶次」の原作と知られる作品ですが、若干内容が異なります。琉球編はありません。
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花の慶次から本書を読みました。漫画版との差異があり、面白かった。
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『影武者徳川家康』で好きになった著者。2015年に読了した『前田慶次と歩く戦国の旅』の記憶との融合で本書を読むことにした。荒子城主となるべき地位にいたのに、信長の横槍もあって浪々の身となった慶次郎。それがなければ天下の傾奇者は生まれなかったかも知れない。史料が殆どない中で、伝説的な武人、文人として後世に名が残った。慶次郎のように自由に生きるためには、己に相応の力がないといけないことが伝わってくる。織豊時代を生き抜き、米沢で天寿を全うできたとの結びは、自分としては最高の終わり方だと思った。
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前田慶次の小説。
面白かった。
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隆慶一郎の代表作。前田慶次を発見し、読者に提供した功績はおおきい。かぶき者の慶次とまつの交わりが好きだ。
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隆慶一郎さんにハマったきっかけとなる作品が、「死ぬこととみつけたり」だった。分厚い単行本2冊を読むのには、文庫本のように逐一ルビは振られておらず、また内容も「葉隠」に近いということもあり、史実との照らし合わせが含まれ、総じて難解な作品であった。ただその難解さ、読み進めなさがその物語自体の面白さを一層引き立たせていると感じ、私はそこに惹かれた。
そして次に読んだ隆氏の作品がこの「一夢庵風流記」である。一読した感想としては、漫画を読んでいるような気分になった。というのは、「死ぬこととみつけたり」と比べ、日本語も読み易く、人間関係・相関関係共に至ってシンプル。ストーリーもバトルやロマンスなど、複雑では無く、直接的な描かれ方をしており、分かりやすかった。
ただ、その分作品としての深淵さであったり奥深さなるものが、少し希薄であると個人的には感じてしまった。まあでも、このような単純明快で爽快な物語は、誰が読んでも止まらない面白さであるのは間違いない! -
天下の傾奇者前田慶次郎の一代記。慶次郎の傾奇くスケールの大きいこと!身近にいたら理解できない奴なのだが、脇役の描き方含めて隆慶一郎は上手い。しかし前田慶次郎、共感しづらい男だ
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ずっと積読してた。パチンコとかアニメで活躍してるらしい。何となく読み始めた。ら、止まらない止まらない。
前田慶次郎、前田利家の義理の甥。色々あって、日本史至上最高のかぶき者。信長、秀吉、家康の時代に、やりたい放題。
優秀な馬と家来を引き連れ、自由に生きる、男の中の男。という感じ。
めちゃくちゃ面白かった。歴史に残らない人物を蘇らせる隆慶一郎の手腕に脱帽。
そして、手前の話で恐縮だが、自分は石田三成のような奴だと思った。
「石田三成は慶次郎とは正反対の男だ。あらゆる起り得る事態に智恵をふりしぼって対策を立てる。そのくせ事は必ずしも対策通りには起らない。そのなるとこの男は神を呪い、人を罵り、結局は自分を責める。よろず事に向う姿勢が派手派手しく、終った後も知る限りの人人に吹聴してやむことがない」 -
読み終わったら最高に清々しく感じられた。
何回読んでも最高の戦国時代の小説でした。
こんな風に生きることができたらおもしろいだろうなと。
でも、このエッセンスを取り入れて日々生きることはできるかな
明日から凛としてみようと思います。