一夢庵風流記 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1991年9月30日発売)
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感想 : 189
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ずっと積読してた。パチンコとかアニメで活躍してるらしい。何となく読み始めた。ら、止まらない止まらない。

前田慶次郎、前田利家の義理の甥。色々あって、日本史至上最高のかぶき者。信長、秀吉、家康の時代に、やりたい放題。

優秀な馬と家来を引き連れ、自由に生きる、男の中の男。という感じ。

めちゃくちゃ面白かった。歴史に残らない人物を蘇らせる隆慶一郎の手腕に脱帽。

そして、手前の話で恐縮だが、自分は石田三成のような奴だと思った。

「石田三成は慶次郎とは正反対の男だ。あらゆる起り得る事態に智恵をふりしぼって対策を立てる。そのくせ事は必ずしも対策通りには起らない。そのなるとこの男は神を呪い、人を罵り、結局は自分を責める。よろず事に向う姿勢が派手派手しく、終った後も知る限りの人人に吹聴してやむことがない」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月25日
読了日 : 2021年10月25日
本棚登録日 : 2021年10月25日

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