- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101175140
感想・レビュー・書評
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高校生の頃「あさきゆめみし」にどハマりしたお陰で古典の成績はまずまずでした。あの漫画とこの田辺源氏はとても近い気がします。
アタシは源氏の君には魅力を感じませんけどね。お嬢さん方も、こういう男に騙されたらあきませんよ。
「男の愛はいくつもの容器があって、そのどれもが真実を湛えているのだ、ということを、どうやって女人に理解させられようか」などと、しゃあしゃあとおぬかしあそばしてます、小憎らしいですわね~。
ただし、
女はそのことを理解はできませんが知ってはいます、だからこそ恨んだり妬いたり化けて出たりするわけで。源氏物語はそういう男女のドロドロを雅に描きだしていて面白いです。他人事ですしね。 -
上中下で源氏の一生部分を描いた現代語訳。
原文と離れた部分もあるけども読みやすくて柔らかい。
「あさきゆめみし」が好きならかなり読みやすい。
「あさきゆめみし」は大分この源氏物語を参考にしたんだろうなと思われる。源典侍のエピソードとか。
あ、末摘花はもうちょっと良い感じで描かれてます。
田辺版源氏では紫の上と源氏を中心に物語が展開されてた。
死生観とかもさらりと訳してる。
最初は娘、そして北の方、最後は母親のように源氏への愛情が変化する紫の上。
結局彼女の死後にその愛情の深さに気付く源氏。
下巻の最後の源氏の無常観に切なくなった。 -
円地文子さん、瀬戸内寂聴さん、大和和紀さんの漫画まで、読み漁り、それでも、時折、源氏物語読みたくなるのは何故だろう。同じ物語でも、作家さんによって、見える色も、感じる香りも、肌触りも、違ってくる。
今回の田辺聖子さんは、登場人物が身近に感じられる。
ただ、美しくない登場人物や年を経た女性への描写がきつく感じられてしまった。 -
源氏物語の入門書として、オススメです。
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源氏物語の中では1番詳しく訳されていてよかった。
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とにかく読みやすい
女の業はいつの世も変わらないものなのかと…。 -
一つ一つの文章が美しく丁寧で、平安時代の情景が目に浮かぶようだった。
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20年振りくらいなのかな、おせいさんの作品を、読み直してます。
初めて読んだ時の、自分の感想は、どんなだったのか?もう、思いだせない。
中年になって読むと、前に気づかなかったこと、共感できにくかったこと、多方面から、いろんな時間軸から、思いやることができて、よかった。
自分は、なかなか大人になれないんじゃないか?と、気になっていたんだけど、ちょっとは成長しているみたいだ。 -
私は桐壺が好きなので、円地文子さんの源氏のが好きなのだけど、こちらは小説だから、藤壺と源氏のはじめての密会が書かれていてその場面がすばらしい。あさきゆめみしは田辺源氏の影響が大きいのかしらと改めて読み返しながら思いました。