田辺聖子の古典まんだら(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101175294

作品紹介・あらすじ

古典ほど面白いものはない! 読んでみれば、気になる登場人物がきっと見つかるはず。この人が大好き、というお気に入りができたら、その魅力に気づいたということ。ヤマトタケルが『古事記』の中で詠んだ、後世の私たちに捧げてくれたラブメッセージ。『万葉集』には、かつての恋人へおおらかに歌いかける額田王の姿が……。古典をこよなく愛する著者が、その魅力を縦横無尽に語る。

感想・レビュー・書評

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  • 古典ほど面白いものはない!読んでみれば、気になる登場人物がきっと見つかるはず。この人が大好き、というお気に入りができたら、もう魅力に気づいたということ。ヤマトタケルが『古事記』の中で詠んだ、後世の私たちに捧げてくれたラブメッセージ。『万葉集』には、かつての恋人へおおらかに歌いかける額田王の姿が…。古典をこよなく愛する著者が、その魅力を縦横無尽に語る。

    目次
    ヤマトタケルのラブメッセージ―古事記
    天皇も庶民も歌を詠んだ―万葉集
    子を失った悲しみはいつまでも―土佐日記
    恋のベテラン、和泉式部―王朝女流歌人
    彼は今日も来てくれない―蜻蛉日記
    日本のシンデレラ―落窪物語
    悲しいことはいいの。楽しいことだけ書くわ―枕草子
    道長ってなんて豪胆―大鏡
    毛虫大好き姫君―堤中納言物語
    女はやっぱりしたたか―今昔物語集
    平安朝のオスカル―とりかへばや物語

  • 田辺聖子さんの古典文学案内。
    断然読んでみたいのは「とりかへばや物語」。
    古典とは決して古い昔の物語ではない。
    「枕草子」は田辺さんにとって特別なものなのではないだろうか?田辺さん自身が清少納言のような。

  • 古事記から、源氏、今昔物語。いつだって面白いのは人の心

  • 読みやすさは『文車日記』よりも簡単に読めてしまう。
    落窪物語がシンデレラストーリーで最後の終わり方も良かった。
    紀貫之の土佐日記はどうして女のふりして書いたのかなあと思っていたけど、任地の土佐で亡くしてしまった小さな女の子の悲しみや憂いを表現するためだったのかあと納得した。

  • 2020.04.03

  • 読んでいくうちに面白くなってすぐ読めた。

  • 2000年に大阪で行われた講演をもとにした、古典文学の紹介本。
    今昔物語や土佐日記を原文で読んでみたくなった。
    (2015.9)

  • 田辺聖子さんの書く文章って、好きだな。ご本人とお会いしたことはもちろん無いけれど、柔らかい方なのではないかと、勝手に想像している。

  • 2014.2.16読了

  • 古事記
    万葉集
    土佐日記
    王朝女流歌人
    蜻蛉日記
    落窪物語
    枕草子
    大鏡
    堤中納言物語
    今昔物語集
    とりかへばや物語

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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