ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
- 新潮社 (2002年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181516
感想・レビュー・書評
-
ローマの歴史を一気通貫で読める、とても長いシリーズ。塩野さんのローマオタク感が炸裂して、今まであまり馴染みのなかったローマ世界を身近にしてくれている。ただかなり女性目線なのでそこは好き嫌いがあるかもしれない。史上最大の帝国を実感できる作品。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マラソンの語源はマラトンの海戦!
-
何年か振りの再読開始、先は長い、、、
ご本人曰く、研究者ではないので思い切って書けるみたいなコメントがあったような気がしますが、ともかく凄いね、この知識は。
率直に言って、面白いけど長い時間のお話で記憶に残ってこないんですよね、困ったもんです、我ながら。
しかし言っては悪いですが、現在のギリシア・イタリアと古代ギリシア・ローマがどうしてもリンクしない。当方だけですかね? -
面白かったというか、面白そう、続きも読みたいと思いました。この巻はローマの始まりと王政から共和制に移行するまで、そしてローマに大きな影響を与えたギリシアと地中海世界の説明。単純に何が起きたかではなく、その背景や政治体制・文化がどうだったかなどに焦点が当たっている。ローマとギリシア、アテネとスパルタの違いなども分かりやすい。長いシリーズだけど、これなら読めそうと思えた。
-
面白かったです。世界史が大の苦手で、人名や地名を見てもちんぷんかんぷんなのですが、すらすら読めました。
-
本書は、ローマの建国時代から、王政、共和制まで。さらに、ローマ法を編纂するために調査団がギリシアに派遣されたということで、ギリシアの歴史をペルシア戦争まで振り返ります。
-
タイトルに「物語」とあることからも分かる通り、これはローマを舞台とした歴史小説である。
ただ他の歴史小説と異なる点は、登場人物のセリフが一切出てこないということである(ただし1巻を読んだ限りにおいて。2巻以降は出てくるかもしれない)。したがって、一見すると小説ではなく歴史書と捉えられることもあるだろう。
「小説」である以上、おそらく史実でないことや学説上定まっていないことも含まれていると思われる。現に、そういった批判もあるようだ。
それでも、古代ローマで何があったかおおよそのことは把握できるし、第1巻を読んだだけで「ローマは一日にして成らず」ということがよく理解できる。