- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101181813
感想・レビュー・書評
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軍人皇帝セベェルスの巻。
ニゲル、アルビヌスというライバルとの対決を制して皇帝になるが、内乱は国を細らせる。敵対した者にも厳しい対応をして人材も不足していく。そしてセベェルスが大事にしてきた家族も、皇帝の息子たちとして我を強くだしてきて悍ましい兄弟喧嘩に。
カラカラはどこまで増上慢になっていくのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終わりの始まり、というタイトルがしっくりくるドヨンとした読後。何だかもの悲しさが漂う。ローマの未来は完全に暗雲の中。
カラカラ帝。カラカラ浴場でしか知らなかったが、この先を読むことがしんどくなりそうな始まりの終わりだった。
改めて、カエサル、アウグストゥスの凄さを実感する。
塩野さんの文章や構成は満点なのだが、ローマのことを考えると評価は3つという結果。 -
2022/01/11 木の本棚より 歴史 @図書館 ◇塩野七生
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仮想敵国パルティアとの関係が興味深かった。例えは変だけど、アンパンマンとバイキンマンみたいな。お互い落としどころはわかってる、お互いに息の根を止めてはダメみたいな。それを破ってしまうとは…。カラカラと聞くと大浴場というワードしか頭に浮かばないけど、いくら憎しと言えど、家族の肖像から弟の顔を削るとかって…暗っ!
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[評価]
★★★☆☆ 星3つ
[感想]
コモドゥス暗殺後の時代
この時代は内乱期だが皇帝となったセヴェルスが他の候補者を順番に排除し、ローマ帝国の統治を開始した。
無難に統治することができているとは思うが、皇帝が前線で死ぬようになると少し前とは時代が変わったと感じる。 -
残念な内乱のお話し。
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何だか良い皇帝の実子が皇帝になるとダメな皇帝になるような気がする。
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このシリーズの長さが奇しくも物語るのかもですが、長すぎるってのはやはりダメなんですかね。作家もこの巻、何かノリが悪い感じもする。
しかし終始権力者のお話、こういうお話が好きな一定層には堪らんのですかねぇ。