アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 782
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101191225

作品紹介・あらすじ

金と力のある男の欲望を受け止めてやるのは、若く美しい女の義務なのだ。私はそれに忠実だっただけ-。「地上げの帝王」と呼ばれた不動産会社社長の愛人を経て、女優を妻に持つ有名レストランの御曹司を虜にし、狂乱のバブル期の伝説となった女性、アッコ。彼女は本当に「魔性の女」だったのか。時代を大胆に謳歌し、また時代に翻弄された女性を描く、煌びやかで蠱惑的な恋愛長編。

感想・レビュー・書評

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  • そんなわけないじゃんwwwって思いながら読み終えて、調べてみたら実在した人????驚き。

  • 読みやすい!エンタメ要素盛りだくさん。
    アッコちゃんは実在する女性だったというのはびっくりしたけど、私も過去に1人、このようなタイプの女性に会ったことがあるので、彼女と重ねてみると、何となく彼女たちの心が分かるような気がした。私も彼女たちの仲間になれる位の美しさを持って生まれていたらどうしていただろう?ただなどと、どうでもいい妄想も浮かんだりした。
    林真理子らしい1冊で面白かった。

  • 純粋にエンタテインメントとして楽しく読める。深読みの必要もなくテンポの良い展開にページが先に進む。主人公の活躍した時代と同年代の人間(私もその1人)にとっては正にそのような時代であったと感慨深く、捉えようによっては深刻なテーマにもある種の諦めや傍観者的な視点が入り深刻化されずに心地よい。リラックスして懐かしい思いにも浸れる一冊。

  • バブルってこんな感じだったんだ、と知れる小説

  • 5月に東京ブラックホールをみて以来気になっていた作品。
    バブルは少しだけ齧りましたが凄い時代でした。

  • NHKBSのドラマを見て。
    アッコちゃん?誰?小綺麗なおば様、と言う印象。
    バブルってほんとに日本が元気だった時代なんだな、と。
    チャイナマネーの前にジャパンマネーがあったとは!
    アッコちゃん、どこか哀しく見えてしまうのは作者の力?
    自分の行動への言い訳が必死でいじらしい。
    彼女の地に足が着いてないあたりがバブルなんだろうなー。

  • ザ•バブル!

  • 一気読みしました。
    バブルの時代を作者自身の経験も交えて描かれているようです。
    実在の女性だそうですね。
    共感を持つことはありませんが、いるんですね、こういう人。
    作品としてはとても面白く読みました。

  • バブル期の話は読んでて楽しいし、この時代に行きたかったなーと思って何回でも読める

  • Suffering Days of a Girl called a Foxy Lady
    p.121
    そして早川は厚子の笑いを止めようと必死になる。厚子の笑い声はやがて別の声に変わっていく。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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