最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201238

感想・レビュー・書評

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  • どちらかというと、『最初の愛』なのではないだろうか。

  • ちまちま読みました。
    情熱的だけじゃなくて静かに進む恋とかいろんな恋があって面白かった。最後の話は誰かと考察したくなった!

  • 文庫本は電車で読む用に買うのだけれど、
    涙腺崩壊する話が多くて家のお風呂で読み切った

  • サクサクと読めて暇つぶしにはいい。流石、それぞれ印象に残る作品。わたしは鏡がわりと好みかな。

  • 部分的に惹かれる導入や展開やコンセプトは所々にありましたが、自分の好みとは合わなかったようです。
    感触の異なるさまざまな作家さんの物語に一度に試運転的に触れられる体験として、改めて自分がどんなものを好むのかを知るひとつの材料になりました。

    それぞれの事象事物を文字を使って、それぞれの作家さんが、どう表現するのか。
    自分の体内を巡る血液から文字を伝って物語りを紡いでいてほしい。
    「それ」をその名詞以外で表現する時に、「それ」を見覚えのある置き換えで済ませたり、世界で1人しか居ないその当人の、見てきた感じてきた経験を使って、その上で「それ」を言い当てて欲しい。

  • 想像よりぜんぜん甘くなかった

  • 短編集だから1つ1つの話は短いのに、登場人物の想いや感情がとても伝わってきて読み終わる度に、恋って素敵だ、と温かな心地よい気持ちになった。

    ヒトリシズカというタイトルの話は、こんなにも愛しているのに愛した人と会うことは二度とできない現実に泣きてしまった
    愛している人が突然いなくなるのはどんなに辛くて苦しいのだろう
    愛している人が生きている今に感謝して大切に生きていこうと思った

    恋に迷ったらもう一度読みたい本。

  • 「スケジュール」が一番はまった。

    最後は流し読み

  • 女性作家8人による恋愛小説のアンソロジー。

    春太の毎日
    犬の目線から飼い主への愛情が描かれている物語。
    冒頭を読んでいる時には普通の恋愛話かと思っていましたが、
    一方的な想いしか語られることなく、自分は何もしていないので、
    もしかしたらこれは・・・と思ったら・・・でした。
    犬の擬人化で描かれているのでとても面白く、
    犬好きな方にはたまらなく愛情たっぷりな作品だと思います。

    ヒトリシズカ
    山を愛する男性との結婚を待ち望んでいる女性を描いた物語。
    谷村志穂さんの作品は遠い昔読んだ「結婚しないかもしれない症候群」を
    読んだ頃の印象がこの作品からも見受けられるような雰囲気が漂っていました。
    長年結婚を望んていた男性との想いが切なかったり、
    時には狂気的な想いにもなったりしながら振り返っているのが切々としていて心に響きました。
    全貌がラストに分かる時には悲しみとなって恋愛小説の王道という感じがしました。

    海辺食堂の神様
    両親の営んでいた食堂を姉妹が引き継き、
    その途中で病弱な妹が病気になってしまったことで新たな物語が始まる。
    どこか遠いおとぎ話かのような物語で、
    姉妹であっても性格も見た目も正反対の二人がどうなっていくのかが面白いです。
    もしかしたら妹の方が積極的なのかと思ったら・・・
    意外な方向へと展開されますが、ラストは丸くおさまって良い姉妹だったのでほっこりと出来ました。

    スケジュール
    何も取り柄の無いと言われていた幼い頃にたった一つ取り柄があれば、
    それで世の中わっていけると信じていた女性の物語。
    彼女のたった一つの取り柄があったことは良いことだけれど、
    それを厳格に守っていく執念のようなものが怖さを感じました。

    LAST LOVE
    女性の親友が結婚してしまった。そこで彼女も結婚を考えていた
    男性がいたけれど実が離婚歴があり結婚は出来ない理由があると告げられる。
    そこでお見合いをした彼女が「最後の恋」を確かめるべき行動へと続いていく物語。
    ここに登場する人物はどの人もあまり好きではないタイプの人だったから
    あまり関心出来ることではなかったけれど、ラストに近づいてやっと本当に信じられる人が現れたことによって救われた感じがしました。
    途中に出ていた
    「このひとでいい。この人が、いい。」
    とか「最後の恋。これで最後。それはラスト、という意味じゃなくて、ベスト。」
    という言葉が印象的でした。

    わたしは鏡
    小さな文芸部で作成された中の一枚の原稿を巡って、
    ミステリータッチでその原稿を書いた人を探していき
    新しい真実が浮かばれるという物語。
    最高の恋というテーマをすっかりと忘れてしまい、
    原稿を書いた人を探していく内容に嵌ってしまいましたが、
    最終的には恋愛小説になっていたので驚いてしまいました。
    これも今の新しい時代だからこその恋愛模様で納得出来ました。

    キープ
    たった15歳の苦い失恋体験をしたことによって、
    二度と誰かを好きにならないようにとずっと生きてしまった女性の物語。
    「スケージュール」や「LAST LOVE」にも似ている展開でした。
    苦い経験をずっと引きずり、自分のモットーのようなものを
    周囲の人達にもこじつけているようにも見えて、
    いつもカリカリ、苛々としている感じが伝わって
    この女性にはあまり良い感情が生まれませんでした。
    けれど呪いが無事解けてほっとした落差にやられたなという気持ちになりました。

    おかえりなさい
    貧乏男子大学生が同じアパートの隣室の男からアルバイトを紹介してもらった。
    怪しげな宗教団体のPR誌のパンフレット配りをすることになり、
    毎日のように老婆のいる所へ行くことになるが・・・
    この老婆との話から急展開で離婚へと続いて不思議な
    世界へと向かったのがとても印象的でした。
    信じられるささやかな何かを創り出したかったのか、
    出したのかは不可解ですが。
    こんな恋もあるのかと思いました。

    最近あまり恋愛小説を読んでいなかったので、
    久しぶりに読みたくなったので有名な女性作家さんのアンソロジーということで手に取りました。
    皆さん有名な作家ということでどの作品もそれぞれに味わいがあって良かったです。
    恋愛といっても様々な形があって、人だけでなく動物だったり、
    男女だけでなく性別にかかわらずだったり、結婚もあれば離婚もあったりと
    想像していた以上の形があって面白かったです。

    印象的で好みの作品は三浦しをんさんの「春太の毎日」、
    阿川佐和子さんの「海辺食堂の神様」、乃南アサさんの「キープ」、
    角田光代さんの「おかえりなさい」でした。

    なかなか充実された内容のアンソロジーだったので、
    気分転換に気楽に読めてお勧めな一冊だと思います。

  • 諦めさえついてしまえば、貧しさも、わびしさも、孤独も、肩こりも、何もかも意外に素直に受け入れて、あとは静かに過ごすことができる。
    心は空っぽだ。
    何だか、私って、本当は好きじゃないことばかりやって生きてるみたいだ。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

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