博士の本棚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1234
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101215259

感想・レビュー・書評

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  • こうやって読みたい本は増えてゆく。もう抱えきれないくらいなんだけどなあ。
    読むことでも、書くことでも、世界は広がってゆく。

  • 小川洋子先生、圧倒的に自分の内面をさらけ出すエッセイよりも赤の他人とか隣人だとか、社会的第三者と接しているネタのときのエッセイが圧倒的に読みやすいしおお…と思わされるのを書いていてなんか…なるほど…って思った……
    書いているものと人格ってか、人当たりはやっぱり乖離するもんなんだな…
    少なくとも”小川洋子”はそういう作家だったんだな…

  • 子どもの頃に読んだ本についての思い出、影響を受けた本、飼っている犬の話、食卓日記などのエッセイ。いろんなことがちりばめられていて飽きなかった。何冊か読んでみようと思える本にも出会えた。
    一番多く書かれていたことは影響を受けた本への思い。同じ本を読んでいても細かいところ、深いところに気づくのが作家になる人なのかもと思った。

  • 読みたい本がいくつも見つかった。
    言葉の力とそれに伴う責任を再確認した。
    ーーー
    印象的だった一節
    「言葉がぐさっと胸に刺さった時は、かつて私の口から吐き出された言葉によって傷ついた誰かに向かい、心の中で謝ることにする。」

    言葉遣い、言葉選びには自分なりに気をつけているつもり。子どもたちと向かい合う時にはなおさら。
    それでも、やっぱり「誰1人傷つけない」はきっと難しくて、でもそれを諦めたくはなくて。
    悩んでた時に出会ったこの言葉、大事にしよう。
    言葉を向ける人にも、それを発する自分にも心を留めよう。

  • 小川洋子優しすぎ素直すぎとても好き
    どんなつまらない日常のことや機械のことでも小川洋子の言葉なら繊細な物語に見える
    村上春樹が好きなことも何の衒いもなく言っていて、すごい、気取って見えない

  • 小川洋子が愛する本たちのエッセイ集。本のことだけでなく、彼女の愛犬ラブ(永遠のやんちゃ君)のことや、『博士の愛した数式』にまつわる話、生活の一片を綴ったものなども。かつてタイトルからエッセイと思って手にした『原稿零枚日記』のような日記もある。エッセイに出てきた本、どれも読みたいと思う。作家への敬意と本への愛が溢れている一冊。

  • 2022.5.8.読了

    博士の愛した数式
    ミーナの行進

    大好きです。

  • 日常的なことや些細なことでも、深く考えると、そこから面白いこと、新しい発見を見出せるということを、この本は教えてくれました。

  • 「博士の本棚」エッセー
    小川洋子さんはエッセーもおもしろい。
    短編集なので、ちょっと空いた時間にサラッと読める。

    「博士の愛した数式」を執筆するエピソード(ちょっとだけ抜粋)
    「完全数を背負う投手」
    『28は完全数。この一行を眺めてひらめいた。江夏の背番号じゃないか、と。ここから江夏豊を愛する数学者を主人公にした小説がスタートした。(中略)28が持つ永遠の完全さに比べ、人間とは何とはかなく、不完全な存在であろうか』といった具合に...。
    「読書は楽しい」

  • 小川洋子さんのエッセイは初めて読んだのですが、子供の頃のことを読んでいると、歳が近いこともあって、懐かしい気分になりました。小川洋子さんの本はもちろん、この本の中に出てきた本も読みたくなりました。

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著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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