- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101215518
作品紹介・あらすじ
「誰かに認められたいなら、もっと全力でやって」東山路代はマネジメントを担当するモデルの咲子に不満を抱いていた。今日こそは言う。そう決意した矢先、収録現場に遅刻し、咲子を怒らせてしまう。憧れのバンド 7 BOYS の傍で働くために上京して早四年、夢見ていた場所は遠すぎる──。スタイリスト、女子アナ、アイドル。華美な世界に生きながら決して特別ではない女性たちを描く作品集。
感想・レビュー・書評
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面白かった!
上手くいかない日もたくさんあるよね、と背中をそっと押してくれるような優しい連作短編集
ふきげんな女たちと桜色のバッグ、しなくなった指輪と七日間、失格した天使と神様のノートが特に好きでした
連作短編集なので、あれ?ここにこの人物が!となるのも読んでいて楽しいポイントでした
どの人物も悩んで辛い思いをしていたりするんだけど、そこから明るい方へ向かっていく終わりが多くて良かった!
今何かに悩んでる人にオススメしたい本です
読み終えたあと、表紙をじっくりみるとあちこちに物語世界が散りばめられていてそれもまた良い(文庫版だけだったらスミマセン)
押切もえさんの作品は本書が初読みだったんですが、本当にすごく面白かったです
失礼ながらタレントの方でファンで買ってみたものの、う~ん…?となる経験を何度かしたことがあるので少し構えて読み始めたのですが
文章力が高いのと、心の動きを丁寧に書かれているのですっと読みすすめられます
些細な描写もとても上手い!
絵もお上手だった記憶があるので、本当に多才な方なんだな~という印象です
また次の作品も読みたいと思う作家さんでした
(偉そうに聞こえたらごめんなさい!)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファッションモデルならではの体験に基づいた業界ものかと物珍しさだけで読み始めたところ、いい意味で裏切られてじんわり心に沁みた連作短編小説でした。心の機微が描かれ、情景が容易に思い浮かぶ表現に天は二物も三物も与えるのかと妬まくなりました。
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読後感爽やか。