噂 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101230320

感想・レビュー・書評

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  • チョ→とか流行ってたなぁ。時代背景が懐かしい。

    中盤で犯人に確信を持ち、わりとわかりやすい伏線だったなぁーと偉っそうに思ってました。ごめんなさい。

    最後そういうこと?!とゾッしたと同時に悲しくなった。新しい家族が始まりそうな予感に、明るい未来が見えそうだったのに…。一番ほのぼのとページをめくっていた、そこが伏線だったの!だからあの時そんなこと聞いてたの?と驚き唸りました。

    こういうジャンルの名作と言われてるものは(殺戮にいたる病や、ハサミ男など)やはり好みだなぁ。面白かった。

  • 私が読む荻原浩氏作品(アンソロジー含む)の6冊目。
    本書の単行本は20年以上前に書かれているので、色々と古いが、その点は問題無く読めた。

    刑事コンビ(小暮と名島)がとても好ましかったし、途中で小暮が名島の代わりに組んだ津末や内藤も良かった。
    所々笑ってしまうところすら有った。

    しかし、最終章に頭がついて行けずに困っている。
    ちょっと待って、荻原さん!

    解説を読むと、評論家ですら気付かない人がいる仕掛けだと書かれている。
    ということは、たぶん、私のこの困惑は、仕掛けに気付けたからこそだとは思うのだが…

    いやいや、ちょっと待って、荻原さん!
    著者ご本人に、「これってこういうことですよね?」と、ものすごく聞きたい。




    色々とネタバレを読んでみた。
    自分の解釈で、あっていた…。
    ショックだ。

  • なるほど〜こいつが犯人か〜(相変わらず推理力はないのではっきりするまで気づかずw)からの…


    最後の一言で えっ!?
    その件…関わっちゃってるの〇〇!
    これ以上はネタバレになってしまう…

    ちょっとゾワッとしてしまった
    まさに〇〇〇〇〜!
    読めばわかります
    お薦め!
    私はなかなかまとまった時間が取れなくて途切れ途切れで何日もかけて読んでたんだけど、一気に読んだ方がいいかも
    でも一気にいけなくても他の小説と同時進行してなければ混乱する事はないと思う

  • 噂って人をも殺しかねない危うい凶器なんですね……ってことが分かったお話でした。
    人を殺す“レインマン”が誰なのか、というのがメインの謎で、私は出てくる人全員を疑って読みましたが、まさかねぇ?最後にあの人が……
    なんかホラーかな?って思ってしまった。ゾワッとしたというか。
    「うわぁ……嫌だぁ……」が最後の感想です(笑)

    夜中に読み終わったんで夢に出そうでそれも嫌だぁ……

  • 初めての荻原浩作品。どんでん返し作品でも有名なためどんな感じなのかと予想しながら読みすすめたが、意外とクスッと笑えるシーンや面白い掛け合いも多く厚い本ながらも飽きずに読むことが出来る。またインターネットが今みたいに十分に発達する前なのに、ここまで匿名・噂・口コミが波のように広がる事の恐ろしさが伝わってきてまるで預言書のような本で10年以上前の本とは思えなかった。


    最後は犯人こそ死んでしまうもののハッピーエンドで終わるかと思いきや最後の”あの4文字”で(゜Д゜)ポカーンとなってしまった。それを話したのが"彼女"ではないことを祈りたい...

  • はじめての荻原浩さん作品。
    あらすじに「サイコ・サスペンス」と書かれているのに気づきちょっと怖くて本棚に眠らせていたけれど、勇気をもって読んでみたらなんだ、面白かったじゃないか!
    確かにサイコな場面もあるけれど、それ以上に事件に関わる人たちそれぞれの物事の捉え方や思いが詳細に描かれていて悲惨な殺人事件を解決するだけでないのも良い。

    捜査に加わることになった年頃の娘を持つ中年刑事:小倉とその相棒:名島。最初はぎこちない関係性が次第にチームとして変化していくのが心地よい。また、多忙な刑事をしながらも娘を想い葛藤する父親としての小倉も魅力的だった。

    本作では女子高生をターゲットに香水を売るための販売戦略として口コミを利用しており、女社長:杖村の知識披露の場面は意外と面白くて勉強になった。日々目にする広告とか情報には色々深い意味が込められているんだな。

    私自身はまんまと最後まで犯人がわからず、そのサイコパス加減に驚愕。なんか「鶏が先か卵が先か」状態で混乱もした。さらにそこで終わらないのがすごい!
    確かに学生は大人に比べたら行動範囲は狭いけれど、友人との絆は大人より強いのかもしれない。きちんと大人を見てる。それが最後に詰まってる気がした。

  • 荻原さん、今回も読みやすくて、登場人物もキャラクターが分かりやすくて良かった。
    終盤に差し掛かるまで犯人が誰なのか全くわからず、最後怒涛のラスト。。。
    と思ったら、最後のたった4文字でびっくり仰天。この4文字で、「えっ、これって?あれ?」って感じでもう一度ページを遡って確認!!そしてゾワッ

  • どこかのサイトで紹介されてて気になり買った一冊。

    皆さんの感想どおり、最後の一言でやられました。

    難事件も解決し、私生活もうまく行きそうで気持ちよく終わりそうだったのに、一気にドン底に落とされた感じになった。

    最後の一言がなくても楽しめる小説だと思うが、やっぱり最後が強烈だった。

    深読みすれば、誰が言ったかわからない一言かもしれないけど、単純に考えるとショックな一言だった。

    本当に人ってわからないと感じた小説でした。

  • 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すために口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだったが…。

    「衝撃のラスト1行…」、帯の言葉にすぐのせられちゃう私は毎日ドキドキ読書をしていた。そして今日ついに最後の1行に…。
    『十角館の殺人』の1行が絶叫の「ええええええぇ」ならば、『噂』の1行は絶句の「えぇっ…」。この1行がある事で考えさせられる作品になった。

    古き良き刑事さん、都市伝説(噂)を模倣した足首のない少女連続殺人事件、狂った犯人と動機、ラスト1行がなくてもこの作品は読み応えがあったと思う。
    名島が作った噂伝播地図がとても興味深かった。
    殺人も怖いが人の心を動かす噂もとても怖いと思った作品。

    • あいさん
      うさちゃん♪

      こんばんは(^-^)/
      コメントありがとう。調子はどうですか?

      そして、うさちゃんこの本読んでいるんだね!
      ...
      うさちゃん♪

      こんばんは(^-^)/
      コメントありがとう。調子はどうですか?

      そして、うさちゃんこの本読んでいるんだね!
      感想書いてるのかな。
      あとでお邪魔してこよう。

      そうそう、「゛」をつけたくなる!
      うまいね〜(*≧艸≦)
      うさちゃんは単行本だったんだ。
      文庫本で少し書き換えられたと、あとがきに書いていたよ。
      どのように変わったのか気になるなぁ。

      「十角館の殺人」ね、うさちゃんも気に入ってくれるといいな。
      2016/10/08
    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      いつも気にかけてくれてありがとう~。
      あいかわらず優しいね。うれしいです!
      季節の変わり目は、みんな大...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      いつも気にかけてくれてありがとう~。
      あいかわらず優しいね。うれしいです!
      季節の変わり目は、みんな大変だものね。
      お互い大事にしないとね。

      この本、感想無かったでしょう?。
      B・B(ブクログ以前)なの。
      うふふ、角田光代さんのまねっこです。

      文庫化で少し書き換え?私も気になるわ。
      あの一行であわてて読み直したから、もっとわかりやすくなってるのかな?
      でも、私の場合、作者さんの罠にひっかかるのが信条だから同じかな?(笑)

      『十角館の殺人』楽しみに待ってて!
      見事に引っかかって見せるから!(笑)
      2016/10/09
    • あいさん
      うさちゃんへ♪

      季節の変わり目って本当に大変だよね。
      歳をとるごとに大変になるわ。
      私もちょっと前に久しぶりに熱なんか出したりして...
      うさちゃんへ♪

      季節の変わり目って本当に大変だよね。
      歳をとるごとに大変になるわ。
      私もちょっと前に久しぶりに熱なんか出したりしてビックリしたよ。
      お互い気をつけようね(^o^)v

      うん、感想なかった〜(*≧艸≦) 残念なり。

      単行本では少しわかりづらい人もいたらしいよ。
      それで少し書き換えたって。
      何のことやらよくわからないし、何がネタバレになるかわからないからあまり書けないけどね。気になります。

      うん、作者さんに思いっきり騙されたいよね(笑)

      十角館の殺人も見事に引っかかってほしいなぁ。
      気持ちよく「ええええ」っと。
      2016/10/10
  • どんでん返しとしてのラストがなくても十分に面白かったと思います。
    逆にそれがなく終わってもよかったのでは?とも。
    時代を感じさせるものの、非常に読みやすく、
    事件を追う二人のコンビが面白いです。

著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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