唐招提寺全障壁画 (新潮文庫―東山魁夷小画集)

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著者 : 東山魁夷
  • 新潮社 (1984年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101232065

唐招提寺全障壁画 (新潮文庫―東山魁夷小画集)の感想・レビュー・書評

  • 文庫で、サイズが小さいのだけは残念(感動はどうしても薄れてしまう)だけど、逆に言えばこの作品がポケットに収まるサイズで発刊されたという奇跡自体に感謝。

    序文では、日・中の多くの人々に支えられて実現した作品なのだとわかったし、6月の御影堂にも行きたいと思った。

    また、後半の文章では、構図や岩の向きといった準備段階に多くの時間と労力をさいたことがわかった。
    それから、今回の豊田で、明るい展示室でみられたことは、(寺では普段暗いことを考えると、)幸運だったのだとも思えた。

  • 唐招提寺の御影堂の5つの部屋と鑑真和上尊像のお厨子内部に描かれています。何度も難破し、やっと12年かけて渡来され、すでに失明されていた鑑真和上が見ることの出来なかった日本の海や山の風景を捧げたいという気持ちで描かれた風景画に感動しました。また、昭和50年代当時まだ中国国内を自由に旅行できなかった時代に、和上の故郷の山水を描くために、写生旅行に行かれたて完成させた水墨画にも心打たれました。

  • 東山魁夷の小画集シリーズのひとつ。

    東山魁夷が唐招提寺の御影堂に描いた障壁画と、展覧会図録や画集に書いた文章が収録されてます。
    文庫で全ての障壁画や制作過程で描いたスケッチが楽しめるのだから、東山魁夷ファン必携と言ってもいいくらい。

    昔から東山画伯のファンだったが、思えば2005年に東京国立博物館で開催された「唐招提寺展」で障壁画のひとつ「山雲」に魅せられて以来、これが最も好きな絵となっている。
    海を描いた「濤声」と山を描いた「山雲」は、日本の自然の美しさを凝集させたような趣がある。特に雲烟が山々に白く上る「山雲」は、鳥肌の立つほどの、ちょっと凄絶なまでの美。
    いつか御影堂で見てみたい。

    東山画伯はまた、美しい文章を書く人でもある。
    これに収められたものもそうだが、講談社学術文庫『日本の美を求めて』もお勧めしたい。

  • (1984.06.11読了)(1984.06.02購入)
    内容紹介 amazon
    天平の昔12年の歳月を費して渡来し、奈良の唐招提寺を開いた唐の高僧鑑真和上に捧げるために描いた障壁画をすべて収める。日本の風土の象徴として山と海を群青、緑青という岩絵具で描いた「山雲」10面、「濤声」16面。和上の故郷中国の壮大な風景を墨一色で描いた「黄山暁雲」8面、「揚州薫風」26面、「桂林月宵」8面。お厨子の内部に彩色で描いた「瑞光」、及びスケッチを完全に収録した画集。

    ☆関連図書(既読)
    「森と湖と」東山魁夷著、新潮文庫、1984.03.25
    「ドイツ・オーストリア」東山魁夷著、新潮文庫、1984.04.25

  • 少し前に奈良の唐招提寺を訪れてお寺ももちろん素晴らしかったですが鑑真和上のお部屋の海の壁画に圧倒されました。
    本当に素晴らしかったです。
    文庫で紹介されてるんだ~と思って購入しました。

    手軽に楽しめて良いのですが…水墨画が白黒印刷だったのが残念でした。出来れば水墨の濃淡もカラー印刷で見たかったなあってまあ文庫版じゃなくてきちんとした画集を買えばよいのでしょうが。

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